21世紀の中国哲学史―第8期| 新宿教室 | 朝日カルチャーセンター
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10:30~18:30  *日曜・一部祝日を除く

21世紀の中国哲学史―第8期

講師名 東大教授 中島 隆博
講座内容
「中国哲学史」が登場したのは、西洋近代と接触し、「哲学」や「歴史学」といった近代学術が入ってきた19世紀末から20世紀においてでした。西洋的な哲学との比較という観点が最初からあり、優劣が論じられるだけでなく、中国には哲学はないなどといった極端な考えまで出されました。
 わたしたちは今21世紀を生きています。このグローバル化の時代において、中国の位置づけは大きく変わり、今では世界第二の経済大国となり、世界に大きな影響を与えるようになりました。その中で、中国哲学もまた新しい姿をとって現れ始めています。現代の中国哲学研究を踏まえて、この講義では、21世紀の中国哲学史をみなさんと一緒に考えてみたいと思います。(講師・記)
【2017年4月期】
16 パラダイムシフト(2) キリスト教との対決
17 西洋は中国をどう見たのか(1)
18 考証学の時代――戴震


◆2016年2月~ テーマ予定◆※事情により変更することもございます
【2016年1月期】
1 中国哲学の起源の変遷
2 孔子――軸の時代の思想家
3 ロジックと言語哲学――易、公孫龍子、墨子、荀子
【2016年4月期】
4 変化の哲学 人間と世界――荘子、孟子、荀子
5 弱い規範と強い規範 礼と天――荀子
6 配置の哲学――孫子
【2016年7月期】
7 政治哲学とユートピア――老子、淮南子
8 帝国の哲学――法家、董仲舒
9 経典化と緯書
【2016年10月期】
10 無の形而上学――王弼、郭象
11 パラダイムシフト(1) 仏教との対決
12 文の形而上学――詩経から文心雕龍へ
【2017年1月期】
13 ミメーシスと歴史性――韓愈
14 新儒教の挑戦――朱熹
15 誰もが聖人になる――陽明学
【2017年4月期】
16 パラダイムシフト(2) キリスト教との対決
17 西洋は中国をどう見たのか(1)
18 考証学の時代――戴震
【2017年7月期】
19 パラダイムシフト(3) 西洋近代との対決
20 全面的な西洋化と伝統中国の再定義――胡適
21 新儒家の挑戦――梁漱溟、熊十力、牟宗三、唐君毅
【2017年10月期】
22 毛沢東の時代
23 西洋は中国をどう見たのか(2)
24 普遍論争 21世紀の中国哲学

第7期
19 パラダイムシフト(3) 西洋近代との対決
ヨーロッパが再び中国に登場した時、それは軍事技術だけでなく、自然科学と民主主義をひきさげた、新たな〈文明〉として現れた。キリスト教は今度はプロテスタンティズムとして戻ってきたのである。西洋近代との対決は中国には分の悪いものであった。優勝劣敗の社会ダーウィニズムの流行は、中国の暗い未来を暗示していた。その中で、康有為たちは中体西用によって乗り切ろうとしたがうまくはいかなかった。新しいパラダイムが求められていたのである。
20 全面的な西洋化と伝統中国の再定義――胡適
その中で、全面的な西洋化を唱えたのが胡適である。とはいえ、胡適はジョン・デューイのプラグマティズムという、古いヨーロッパを越えた新しいアメリカ哲学を念頭に置いており、ヨーロッパを越えた西洋化を目指していたのである。中体西用論が失敗したのは、中国という本体を革新できなかったからである。胡適は、西洋化とともに、中国哲学の革新にも乗り出す。それが「国故整理」と呼ばれる、伝統中国の再定義の運動であった。新しい西洋と新しい中国、胡適が目指していたのはこの結合であったのである。
21 新儒家の挑戦――梁漱溟、熊十力、牟宗三、唐君毅
儒家の側も手をこまねいていたわけではない。西洋近代に対抗すべく、儒学思想を再構築しようとしたのである。それを新儒家と呼び、仏教から宗教性を借りてキリスト教に匹敵するものとし、儒教の遺産を科学と民主主義に接合するものに読み直していったのである。この努力は、その後、大陸中国ではなく、台湾や香港で継承されていった。


日時・期間 土曜 10:30-12:00 10/21~12/23 3回
日程 2017年 10/21
受講料(税込み)
10月~12月(3回)
会員 9,072円
教材費
設備維持費
注意事項
講師紹介 中島 隆博 (ナカジマ タカヒロ)
東京大学法学部卒業。同大学院人文科学研究科・中国哲学専攻修士課程修了、博士課程中途退学。専門は中国哲学と比較思想ですが、最近は中国の儒教復興運動を主に研究していました。著書は、『思想としての言語』(岩波書店)、『悪の哲学 中国哲学の想像力』(筑摩書房)、『共生のプラクシス 国家と宗教』(東京大学出版会)、『荘子 鶏となって時を告げよ』(岩波書店)、『ヒューマニティーズ 哲学』(岩波書店)、『残響の中国哲学 言語と政治』(東京大学出版会)等。




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