プラトン「ピレボス」篇を学ぶ| 新宿教室 | 朝日カルチャーセンター
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03-3344-1941

10:30~18:30  *日曜・一部祝日を除く

プラトン「ピレボス」篇を学ぶ

講師名 東京都立大学名誉教授 加藤 信朗
講座内容
『ピレボス』篇はプラトン後期対話篇の一つであり、その主題は「快楽論」である。しかし、他の後期対話篇群(『パルメニデス』篇第二部、『ソフィスト』篇、『政治家』篇、『ティマイオス』篇など)と異なり、対話を主導する人物は再びソクラテスその人である。「快楽の生」や「生の選択」が論じられている点では、初期・中期の対話篇群と同じである。しかし同時に、そこでは「一と多」の問題のほか、後期対話篇群と同じ問題が論じられ、後期哲学と密接な関わりを持っている。
 「快楽論」の代表者である「ピレボス」なる人物も登場するが、彼はこの対話篇では、いわば、背景に隠れており、主要な部分は、彼の立場を引き継ぐ「プロタルコス」なる人物とソクラテスの対話により展開され、「快楽とは何か」の問題が「賢慮と快楽」という二項の関係の中で「人間の生きること」の「真実の善」を探求するソクラテス的な手法で展開されている。昨年から今年にかけて『政治家』篇・『ティマイオス』篇という「後期プラトン哲学」の転換点を学んできたわたしたちは、ここで『ピレボス』篇を学ぶことによって、後期プラトン哲学の「底層」がどこにあるか、「プラトン哲学」が最終にはどこに向かっているかの「行く末」をご聴講の皆さまと共に見届けたい。「哲学」がもはや意義を失ったかに見える「この世界の現状」において、二千数百年を越える過去の「哲人プラトン」から学ぶものが「どこにあるか」を検討しうれば幸いである。         (講師記)

第1回 10月28日    『ピレボス』篇構成の特性
第2回 11月25日    「一と多」、無限、限定、混合、原因、「生成と有」
第3回 12月 9日    「虚偽の快」 と「真実・純粋な快」の弁別
第4回 12月23日    「善」と「賢慮と快楽」 の関わり




《テキスト》  田中美知太郎訳 「ピレボス」――快楽について(『プラトン全集』第4巻に所収・岩波書店刊)
※書店で入手することはできません。古書店か図書館などでお探しください。そのほかの訳書でもかまいません。
日時・期間 土曜 18:15-20:15 10/28~12/23 4回
日程 2017年 10/28
受講料(税込み)
10月~12月(4回)
会員 12,096円
教材費
設備維持費
注意事項
ご案内 《テキスト》
田中美知太郎訳 「ピレボス」――快楽について(『プラトン全集』第4巻に所収・岩波書店刊)
※書店で入手することはできません。古書店か図書館などでお探しください。そのほかの訳書でもかまいません。

講師紹介 加藤 信朗 (カトウ シンロウ)
1926年東京生まれ。50年東京大学文学部卒業。上智大学教授、東京都立大学教授、聖心女子大学教授を経て、現在、東京都立大学名誉教授。著書に『初期プラトン哲学』・『ギリシア哲学史』(東大出版会)、『哲学の道』(創文社)、アリストテレス『ニコマコス倫理学』訳註(アリストテレス全集13、岩波書店)、『アウグスティヌス『告白録』講義』(知泉書館)、『平和なる共生の世界秩序を求めてーー政治哲学の原点――』(知泉書館・新刊)などがある。

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