漢字と元号・姓名・地名| 新宿教室 | 朝日カルチャーセンター
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10:30~18:30  *日曜・一部祝日を除く

【新設】漢字と元号・姓名・地名

講師名 明治大学教授 加藤 徹
講座内容
漢字文化の視点から、日本の歴史と特徴を考えます。漢字は、言語を記録する記号ではなく、漢字それ自体が思想の体系を為していると言われます。
私たちの先祖は、漢字を「生産財としての教養」として活用し、日本を作ってきました。現代の日本人にとって身近な元号、姓名、地名を例として取り上げ、中国や朝鮮半島の状況と比較しつつ、漢字と日本人の歴史と未来を考えます。
世界の紀年法は、循環式(東洋の干支、マヤ暦の一部など)、無限式(西暦など)、有限式(元号など)に分かれます。「昭和」「平成」など有限紀年法の根底には、どんな発想があるのでしょう。

①10/22「元号」
元号は、かつて東アジアで広く使われていた紀年法で、天子は領土だけではなく時間も支配する、という思想に基く。中国と陸続きだった朝鮮半島は中国の皇帝が決める元号を使うことを強制され、独自の元号を使えなかった。一方、島国であった日本は中国から属国扱いされることを拒否し、「大化」以来日本独自の元号を作って使ってきた。元号のコンセプトと歴史、現代における意味を考える。

②11/26「姓名」
姓名という記名システムは、個人を社会と歴史に位置付けるためのツールであり、儒教的なコンセプトをもつ。太郎とか次郎などの輩行名も、中国由来である。一方、日本人の姓名のコンセプトには、中国や朝鮮半島とは違うユニークな考えかたも見られる。例えば、貴人が目下の者に「偏諱(へんき)を賜(たま)う」習慣や、先祖代々ないし師弟代々が「通字(とおりじ)」(系字とも)を共有するなど、中国式儒教原理とは違う日本独自のコンセプトも見られる。姓名から、日本社会の特徴をふりかえる。

②「姓名」
日本人の姓名のしくみは、中国と似ているところもあれば、違うところもある。違いに着目すると、昔の日本人の死生観なども見えてきます。
日本の地名はなぜか漢字2文字が多い。「武蔵」をブゾウでなくムサシと読むなど、特殊な読み方も多い。その歴史的な理由は、何でしょうか。
漢字や日本史・中国史の予備知識のないかたにも、わかりやすく解説します。

③「地名」
なぜ「武蔵」はブゾウでなくてムサシなのか? 「相模」がソウモでなくサガミである理由は? 韓国の首都ソウルは漢字で書けないのに(中国語では漢字を当てる)日本の首都はなぜ「東京」と漢字で書けるのか? その理について、話は713年、奈良時代の初めに元明天皇(女帝)が発した「(諸国郡郷名著)好字令」にさかのぼる。
日本の地名は、国号「日本」も含めて、漢字2文字が多い。現代の鉄道名も「総武」線(下総と武蔵を結ぶ鉄道)とか「京成」線(東京と成田を結ぶ鉄道)など二文字が多い。中国や朝鮮半島の地名と比較しつつ、日本の地名の特徴と歴史をわかりやすく解説する。

日時・期間 月曜 13:30-15:00 10/22~12/24 3回
日程 2018年 10/22
受講料(税込み)
10月~12月(3回)
会員 9,720円
一般 11,664円
教材費
設備維持費
注意事項 教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
講師紹介 加藤 徹 (カトウ トオル)
1963年生まれ。東京大学文学部、同大学大学院で中国文学を専攻。広島大学総合科学部助教授を経て、現在、明治大学法学部教授。著書:『京劇』(中公叢 書・サントリー学芸賞)、『漢文力』(中公文庫)、『西太后』(中公新書)、『漢文の素養』(光文社新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『怪力乱神』(中央公論新社)、『梅蘭芳 世界を虜にした男』(ビジネス社)、『中国人の腹のうち』(廣済堂出版)、『東洋脳×西洋脳』(共著・中央公論新社)などがある。

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