ルーマン解読| 新宿教室 | 朝日カルチャーセンター
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ルーマン解読 「権力」を読む

講師名 ルーマン・フォーラム管理人(socio-logic.jp) 酒井 泰斗
初回ゲスト・東京経済大学名誉教授 長岡 克行
講座内容
1975年に刊行された『権力』は、〈シンボルによって一般化されたコミュニケーション・メディア(SGCM)〉論をある程度まとまったかたちで提出したという点で、ルーマン理論の形成史において一つの画期をなす著作だといえます。これによって、「機能分化した現代社会の成立を人類史的なタイムスパンにおける社会進化として描く」という構想に コミュニケーション理論からアプローチする、というルーマンのプロジェクトの最小限の道具立て(システム分化論+社会進化論+SGCM論)が いちおう揃ったことになるからです。
 他方でこの著作は、70年代初頭にハーバーマスとの論争によって一躍悪名を世に知らしめられることになったルーマンからの、ハーバーマスへの返歌として読むこともできます。数あるSGCMの中でも特に「権力」が選ばれたのは、「社会システム論には、対立や闘争の側面よりも現存支配体制の維持安定と効率とを重視するテクノクラート主義的な傾向があり、支配の諸関係や権力現象についてのリアリスティックな分析が欠けている」といった批判への応答でもあっただろうからです。
 こうした事情を踏まえ、この講義では、死後刊行された『社会の政治』も併せて参照しつつ、

第一講義(長岡担当)において、(1) どのような批判が社会システム論に向けられてきたのか、(2) それに対してルーマンはどう応えようとしたのか、(3) 権力理論をコミュニケーション理論として展開することの新規性はどのようなものだったのかといった点について、最近公刊された草稿なども踏まえた紹介をおこない、
第二講義・第三講義(酒井担当)において、(1) 特に「権力と政治」を話題にするにあたってルーマンが参照した行動論的政治学の権力論・政治システム論・意思決定論(ラスウェル、サイモン、イーストン、カール・ドイチェ、ダールなど)の概要を紹介したうえで、(2) ルーマンがそれらを、社会心理学における帰属理論や心理学・組織理論における学習理論・動機づけ理論などを使って、どのように解体再構成したのかを確認する

というかたちで、この著作にアプローチしてみたいと思います。  (酒井講師・記)
日時・期間 月曜 19:00-20:30 04/02~06/04 3回
日程 2018年 4/2
受講料(税込み)
4月~6月(3回)
会員 9,720円
一般 11,664円
教材費
設備維持費
注意事項 ・初回のみ対談。長岡克行さんをゲストに迎えます。
お申込みの前に ※ユース学生会員の詳細はコチラ(ご予約は電話か窓口)⇒ https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/706fd03a-995f-4172-0790-5a7520e583e5
※初回のみのお申込みはコチラ⇒ https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/ab5cb234-8645-8336-2ac5-5a7523c7a3ef
※初回のみユース学生会員の詳細はコチラ(ご予約は電話か窓口)⇒ https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/d1d85b8f-70e3-44d0-14df-5a7524588bcb
ご案内 ・講義では邦訳テクスト(ニクラス・ルーマン『権力』長岡克行 訳、勁草書房、1986年)を使用します。お持ちでない方はお近くの公共図書館に購入リクエストを出してみてください。
・講義の情報をまとめたページがあります。受講時の参考にしてください。http://socio-logic.jp/luhmann_acc/
講師紹介 酒井 泰斗 (サカイ タイト)
大阪大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程中退。音楽制作会社を経て現在は金融系企業のシステム部に所属。専門はインターフェース・デザイン。関心分野は道徳哲学・道徳科学や行動科学の歴史、社会科学方法論争史など。
著書: 酒井ほか編『概念分析の社会学2:実践の社会的論理』(ナカニシヤ出版、2016)、 前田ほか編『ワードマップエスノメソドロジー:人びとの実践から学ぶ』(新曜社、2007)。
論文:「〈法と科学〉の比較行政法政策論」(『科学・技術・社会』26、2017年、吉良貴之・定松淳・寺田麻佑・佐野亘との共著)など。
長岡 克行 (ナガオカ カツユキ)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程終了、経営学博士。東京経済大学経営学部教授を経て、現在、名誉教授。ブッパータール大学経済学部客員教授、ヴィッテン・ヘルデッケ大学経済学部教授を歴任。著書:『企業と組織 グーテンベルク経営経済学研究』(千倉書房、1984年)、『ルーマン/社会の理論の革命』(勁草書房、2006年)。翻訳書:ルーマン『権力』(勁草書房、1986年)。論文:「社会理論としての社会システム理論とハーバマス=ルーマン論争」(『思想』680号、1981年2月)、「ルーマンの社会の理論:全体像と現代的意義」(『社会学研究』83号、2008年3月)

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