死海文書の中の「旧約聖書」| 新宿教室 | 朝日カルチャーセンター
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03-3344-1941

10:30~18:30  *日曜・一部祝日を除く

【新設】死海文書の中の「旧約聖書」

講師名 東京女子大学名誉教授 守屋 彰夫
講座内容
紀元前後に記された死海文書を読み解きます。後代のヘブライ語聖書やギリシア語訳聖書などとの本文の異同を比較検討し、キリスト教会の「旧約聖書」に至る過程を考えます。

【講師の言葉】
 旧約聖書は、マソラ本文(ヘブライ語聖書)、七十人訳ギリシア語聖書、サマリア五書(創世記から申命記までの五書)となって現在に伝えられている。ところが、1947年以降に死海北西岸のクムランの11の洞穴群から、230本ほどの「旧約聖書」写本が発見された。この写本群は紀元前3世紀から紀元後1世紀に亘る期間のものであり、また、多種多様な本文を含み、現行聖書との一致と異同もあることが判明した。
 本講座では、これらの「聖書」写本と、マソラ本文、七十人訳ギリシア語聖書、サマリア五書とを日本語で比較しながら読み進め、2000年ほど前の「旧約聖書」の実態を理解し、更に、現行旧約聖書の正典化に至る過程をも考察したい。(講師・記)


【各回テーマ】※事情によっては変更することもございます
【4月期】
4月 死海文書全体の概要と多種多様な「旧約聖書」写本群が齎した新しい知見の考察―誰が写本を書いたのか、何故クムラン洞穴に保存したのか、紀元前後に「聖書」が存在したのか―
5月 死海文書の証拠に基づく旧約聖書の正典化過程についての考察―ヘブライ語聖書(マソラ本文)、七十人訳ギリシア語聖書、サマリア五書への道筋―
6月 死海文書の中の「創世記」―1)カインはアベルに何を語ったのか(創4:8) 2)サライの嘘(創13:11-13)―  
【7月期】
7月 死海文書の中の「出エジプト記」―なぜモーセは神をなだめたのか(出32:11)― 
8月 死海文書の中の「レビ記」―イスラエルに寄留する(寄留)者(レビ22:18)―と「民数記」―ヨシュアが命じられた内容は何か(民27:23)― 
9月 死海文書の中の「申命記」―神の子らは存在したのか?(申32:8)―
【10月期】
10月 死海分署の中のヨシュア記―ヨシュアはどこで律法の朗読を行ったのか(ヨシュ8:34-35)―と士師記―マソラ本文の拡張(士6:6-11)―
11月 死海文書の中の「サムエル記」―ナハシュって誰?(サム上11:1)―と列王記―本文脱落の可能性(王上8:16)―
12月 死海文書の中の「イザヤ書」―第1洞穴から発見された2つの大きなイザヤ書写本の比較から判明する聖書伝承の一側面―
【1月期】
1月 死海文書の中の「エレミヤ書」―なぜヘブライ語聖書のエレミヤ書は七十人訳ギリシア語聖書より長いのか(エレ10:2-13)―
2月 死海文書の中の「詩編」―「詩編」は150篇以上あった―
3月 紀元前後の諸々の「聖書」との比較考察を通して見えてきた初期ユダヤ教とキリスト教の起源との関係
日時・期間 火曜 15:30-17:00 10/31~12/19 3回
日程 2017年 10/31
受講料(税込み)
10月~12月(3回)
会員 9,072円
一般 11,016円
教材費
設備維持費
注意事項
講師紹介 守屋 彰夫 (モリヤ アキオ)
1946年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。ヒブル・ユニオン・カレッジ大学院修了、Ph.D.。 現在、東京女子大学名誉教授。 イエスの言葉とされるアラム語やサマリア・テクストなど、聖書周辺の言語学的研究から、旧約聖書に新しい解読の光を投げる。死海文書についても、すでに『外典創世記』の翻訳と注解がある(『聖書学論集』)。また2015年、10回にわたる公開講座「死海文書とは何か」(東洋英和女学院大学)も担当。著書に、 『古代世界におけるモーセ五書の伝承』(共編著、京都大学学術出版会)、注解に『歴代誌』上下(日本キリスト教団出版会)、訳業に、 ゲザ・ヴェルメシ『解き明かされた死海文書』(青土社)など。

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