「第32回蘭亭書道展」審査結果と講評

投稿日 :2019年05月16日

 第32回蘭亭書道展(朝日カルチャーセンター、朝日新聞社、九州朝日放送主催)の入賞者が発表されました。

 色紙や短冊に計2578点の出品があり、審査の結果、全作品から選ぶ最高賞である文部科学大臣賞や、一般の部の最高賞となる中国駐福岡総領事館賞、高校生へ贈る最高賞の太宰府天満宮賞など合わせて568点が入賞となりました。

 入賞作品に役員出品の972点を加えた計1540点を、5月30日から6月4日まで、福岡アジア美術館企画ギャラリーA・B・C(福岡市博多区下川端町)に展示します。入場は無料。

 表彰式は6月1日正午から、天神スカイホール(福岡市中央区天神1-4-1、西日本新聞会館16階)で行います。

【講評】

 全作品対象の最高賞である文部科学大臣賞には太田明代さんのかな作品が選ばれました。「余白の使い方、行間の処理がよく、自然に流れている。まとめの『をみ那へしの花』の部分が抜群にいい。落款の印もしっかり押せている」と高い評価を受けました。

 一般の部の最高賞となる中国駐福岡総領事館賞に選ばれた橋口成子さんは初出品での受賞。「大変錬磨された書き上げで、墨色の変化と余白の美しさが目を引く。1枚の色紙を二つに分けてうまく生かしている」と評されました。

 高校生へ贈る最高賞の太宰府天満宮賞に輝いた末安美結さんの調和体の作品は「字の大きさや形などにうまく変化をつけている。かすれている部分も目を引くし、余白の取り方も計算されている」との評価を受けました。

 全体の総評としては「今回は篆刻から隷書、行書、かなとまんべんなくそろって甲乙つけがたい作品が多かった。書道界で現在、注目されている調和体に若い人が取り組んでいるのはよい」という声がありました。