「文章で表現する技術」受講生が阿賀北ロマン賞の小説部門大賞を受賞

投稿日 : 2019年03月14日

新宿教室「文章で表現する技術―元『三田文学』編集長が語る」講座をご受講の真野桐子様が、
小説「花満ちて、ひとり」で阿賀北ロマン賞の小説部門で大賞を受賞されました。
おめでとうございます。講師の加藤宗哉先生にコメントをいただきました。

◇加藤講師のコメント◇

「花満ちて、ひとり」は、何より文章に静けさがあり、美しく、余分なものがなかった。冒頭近くの夏の潟の場面――「ゆっくりと動くものがある。それは静かに視野の右端から現れ、左のほうへと向かっている。一艘の小舟だ。櫓を漕ぐ人影が、影絵のように浮き上がる」から、終りの餅つきの場面「『はい、交代』/祐子の腰つきを見て、声がかかった。よたついたのは、餅をついた疲れからではなく、こころの動揺からだったなんて、誰も気づかない」まで、目立たないが見事なほど端正に整えられている。そして、ひとりで生きる女性の寂しさが、あくまで明るく描かれるところが秀逸であった。湯船に林檎が浮かび上がる場面も、全編にちりばめられた季節の情景も、香り立つような恋のイメージも、すべてが確かな文章の力によって支えられているのが分かる作品である。


◇講座担当者から◇

ご受賞おめでとうございます。
真野様がご受講の加藤宗哉先生による文芸講座「文章で表現する技術」。
遠藤周作など、かつて多くの作家を発掘し世に送り出してきた文芸誌「三田文学」の編集者による文芸講座を再現しているクラスです。どうぞお気軽にお問合せください。

 

加藤宗哉先生の講座 はこちら 文章で表現する技術  元「三田文学」編集長が語る

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