特集・講師インタビュー | 川西教室 |朝日カルチャーセンター
教養、音楽、茶道華道、語学、旅行まで。喜びをつなぐ朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾

072-755-2381

月~土 10:00~18:00 / 火・木・金・第1・3水曜 10:00~18:30 日曜祝日(振替休日含む)は休業

特集・講師インタビュー

インタビューイラスト 先生方にお話をうかがいました!

川西教室で長年講師を務めてくださっている先生方に、
教室長がインタビューしました。 カルチャーとの出会い、受講生
への思い、これからの夢などをお聞かせくださいました。
(2015年~2016年4月までの記事はこちらから)


 金谷章成先生
   金谷 章成先生「水彩入門 AB」
→ 講座の詳細はこちら

繊維業界で定年まで勤めました。もともと理論的に物事を考えるタイプでした。絵を習いだしたのは50代です。自己中心的思考から抜け出すとともに、俯瞰(ふかん)して物事を観たい、客観的にものを見る力をつけたいと思ったのがきっかけです。千里教室で講座を受け持ったのは61歳。4名からのスタートでした。講座では1クール(3ヵ月=6回)に2作品の人物画を描きます。着衣と裸婦です。人物を描くと観察力が身につき、静物や風景画に跳ね返ってきます。いつも「感性だけで絵は描けないぞ」とアドバイスしています。「デッサンが出来ると、絵は8割方完成」とよく言われますが、やはり基礎が大切。下地をきちんと組み立てていくと、失敗したときにもすぐに改善点を見つけられます。初めて来られた方には、最初に描いた絵を残しておいてと伝えます。見返して比べることで、画力の伸びを見てもらうのです。絵の3要素は「構図・立体・色彩」ですが、目に見えて上手になっているのが分かります。それが前向きなエネルギーにつながります。ウインドー作品展も個人のレベルアップに役立っています。他教室の作品展もよく観察している方でしょう。人に見られることで責任を自覚するようになります。同好の士の絵を見て、負けていて悔しい、超えたいと思うライバル心はモチベーションを上げてくれます。皆さんには、自分を表現できる絵を、生涯を通して描けるようにしてあげたい。練習しか上達の道はありません。その気になってもらうのが僕の役目だと思っています。

※2017年1月取材
(二元会委員)
     
 三輪 淳先生
   三輪 淳 先生「日本画」
→ 講座の詳細はこちら

日本画の魅力は、何といっても色の豊富さです。専門店に行くと壮観ですよ。例えば、同じねずみ色系でも「嵯峨鼠」「小町鼠」「空色鼠」「浅葱鼠」「柳鼠」など何種類もあり、それぞれ風情ある名がつけられています。
絵具の単位は15gを一両と呼びます。色は粒子によって、細かければパステル調に、粗いと濃くなります。砂を塗るようなものですから、伸びません。筆につけた絵具を重みで落としていくような感じです。また色に重さがあり、重い粒子と軽い粒子が層になることで幾通りもの表現が可能になります。
父が日本画家で、幼い頃から絵具に触れる機会がありました。漠然と絵をやろうと京都市立芸術大学に入学。半年間は、日本画、油絵、彫刻、デザイン、工芸とあらゆる美術分野に取り組み、最終的に日本画に決めました。年1回、2月に作品展があり、初作品は30号の「猿」。嵐山の野生の猿をスケッチしに行きました。目が合うと怒るので、怖い思いをしたことを覚えています。
日本画は構成力、組み立てが必要です。単にスケッチ画を大きくするのではありません。作品にする時は、はがき大の下絵をつくり、色や構図を試します。
 今のテーマは「土と岩と木」「地表の動き」。複雑な空間の重なりに惹かれています。そのために京都の山々を歩き、自分なりの思いと重なるものをスケッチしています。手を動かすことによって見えてくるものがあります。
教室では、基礎はもちろん、自分が表現したい世界、自分が描きたいものを楽しみながら形にしていくお手伝いしたいと思っています。「こうしてみたいなあ」「こんなん好きやなあ」という思いを大事にして欲しいですね。
※2016年10月取材
(日展会友)
     
 広岡均子先生
   広岡均子先生「北欧刺しゅう」
→ 講座の詳細はこちら

1年の半分が冬と言われる北欧では、手工芸の技術が発達しました。その国、その地方で独特のテクニックが引き継がれています。ノルウェーのハーダンガ刺しゅうや、スウェーデンのダーラナ地方の伝統的な刺しゅうといった具合です。山脇服飾美術学院で世界の刺しゅう学ぶ手芸史の授業があり、ヨーロッパへの憧れを強く抱きました。イタリア、フランスなどの大使館で調べると、語学の面で困難だとわかり、英語でも大丈夫な小さな国ノルウェーを選びました。留学準備は両親に内緒でした。
卒業後の1972年に研修留学へ。学生にとってノルウェーは天国でした。生活費は自己負担ですが、学費などは国持ちです。月々の生活費を計算して仕送りしてもらいました。ヨールスター手工芸学校、ノルウェー国立手工芸教育大学、フィンランド・ヘルシンキ市立手工芸学校と結局、約3年間の留学になりました。その後も交流が続き、2002年にハーダンガ民族博物館にて生徒展示会を開催、2005年には東京山脇ギャラリーでハーダンガ民族博物館の所蔵作品を展示しました。どちらも日本人初の試みで注目されました。平均的な人生を歩むようにと均子(キンコ)と名付けられましたが、振り返ると、思い切った青春時代になっていました。亥年の12月生まれの“猪突猛進”が勝ってしまったのでしょうか。
帰国後の1980年に中之島教室で講座を持ちました。ノルウェーの学習はとても自由でした。やりたいと思うことを教えてもらう方法です。自らが望んだことは、どんどん身に付いていきます。カリキュラムなしの現在の講座の進め方につながりました。教え方も画一的にはしません。その人にあった方法を見極めるようにしています。初めての方は、どんな作品を作りたいか教えて下さい。イメージで構いません。一緒に作り上げましょう。仲間の作品を見て、興味がわくこともあります。自由で楽しく雑談できる教室の雰囲気も大事にしています。
※2016年7月取材
(北欧刺しゅう研究家)
     
 天野隆生先生
   天野 隆生 先生「初歩からの水彩」「初歩からの油絵」
→ 講座の詳細はこちら

若い頃、竹中工務店設計部で透視図や建築画を描く仕事をしていましたが、1977年、26歳の時に退職し、ヨーロッパの美術館を巡る放浪の旅に出ました。以前からの夢だった本場で油絵を学びたいとの思いが積もりスペイン、セビリアに居住、王立芸術大学の油画科で4年間学びました。印象派の明るさよりも、むしろ古典的なバルビゾン派のミレーやコローの絵に共感を覚えて風景画の教授、ミゲル・フェルナンデスに師事しました。
 ミゲルが教えてくれたことは、描く対象に心を通わせ、画面に思いを込めて描く、ことでした。学生生活を終えてからは、似顔絵や肖像画を描き、水彩画を道端に並べて生活費を作りながらサロンや展覧会への出品を続けました。帰国したのは1988年38歳の時です。その後は美術系の学校で講師をしながら大阪に居住、現在は芦屋に居住しています。 関東、関西、九州などで個展を開催していますが、今年で12回目になりました。
2年ごとに欧州の各国に取材に行きます。スケッチ旅行はいつも楽しく、素敵な思い出が残ります。現地の建物や自然に触れることで、その雰囲気と空気を感じて描くのは、とても大切なことだと思います。
朝日カルチャーセンターでは20年程前から水彩画の講師を務め、現在は水彩と油絵の指導をしています。初心者の方が多いので、道具の使い方や構図の決め方、美しい色の合わせ方など、基本を何度もくり返して身に付けて頂きたく思っています。
※2016年4月取材
(洋画家)