斉田季実治の気象の話 - 夏の暑さと集中豪雨(3) | 講座レポート | 女子力レッスン | 朝日カルチャーセンター
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斉田季実治の気象の話 - 夏の暑さと集中豪雨(3)

開催日時:2014年6月7日(土)13:00-14:30

ゲーム感覚で防災を学ぼう

防災意識を持とう、と頭ではわかっていてもなかなか腰を据えて考える機会って・・・。

斉田さんはそんなボンヤリさんたちも遊びながら防災の知識を高めることが出来る【遊防プロジェクト】を企画していました。ひとつめは〈縦読み文章を作る『熱中症』〉。思いついたきかっけは、6月2日のテレビ欄に仕込まれた『日本ガンバレW杯』の文字。ネットで話題となり、それに触発された形で当日夜のニュース内の天気予報で斉田さんも縦読みにチャレンジしてみたところ、とても好評だったそうです。(実際の画面は斉田さんのツイッターからご覧になれます)

「暑い日注イ!」。レポーターの上司Aも縦読みに挑戦! やや強引さ(とデジャブ)が感じられますが、ちゃんと読めます

今回縦読みを完成させるべく様々な言葉を選んでいるうちに、これば勉強になるし新たな発見にもつながるのではないかと感じた斉田さん。皆さんにもぜひ楽しみながら意識を高めていって欲しいという願いから、現在ご自身のツイッターなどで〈縦読み〉作品を募集されています。お題は『熱中症』『大雨』。素敵な作品はツイッターやブログで紹介していきます、とのことですのでご興味のある方はチャレンジされてみてはいかがでしょう。

ふたつめに登場したのは、〈防災カードゲーム『台風対策~いつ・どこで・何を』〉。台風にスポットを当て、いつどのタイミングでどういった備えができるかといったことを、あらかじめ用意されたカードを選択することでシミュレーションしてみるというものでした。斉田さんは「台風のように発生から上陸するまでの間に日数があるものは事前の備えができるため、こういったゲームを家庭や学校でも取り入れていってほしい」とおっしゃっていました。

実際に1分程度シミュレーションする時間が設けられたのでやってみたのですが、これはどの時点でやるべきことなのかこの警報が出た場合どこに気をつければいいのだろうかなどと悩んでしまい意外と手間取ることがわかりました。ゲーム上であってもとっさの判断は難しく、いざという時に正しい選択肢を選べるように日頃から訓練することが大切なのだとつくづく思いました。

カルチャーセンターの廊下に掲出していたポスターをご本人にお持ちいただいての一枚

おわりに

本日の総括として受講生の皆さんに斉田さんが最後に伝えた言葉は『防災に唯一の正解はない』というものでした。

過去の事例からも、災害時に何をすればいいのかはケースバイケースとしか言えず、その時の判断は結局は本人次第なので、やはり普段から災害時の行動の幅を広げるためのシミュレーションをしたり情報を収集したり、そういった防災への心がけが大事であるとのことでした。

私たちは天気予報を見て、明日は薄着で大丈夫かな?傘は折り畳みでいいかな?洗濯物は午前中に乾くかな?といった近視眼的な事柄ばかりを思い浮かべますが、それを伝える気象キャスターの方々はもっと大きな視野を持って私たちに情報を伝えてくれていることがわかりました。ニュースの終わりや番組と番組の間に流れる天気予報をブレークタイムのように捉えていた私でしたが、これからは少し違う視点で見ることになりそうです。

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講師プロフィール

斉田 季実治(サイタ キミハル)。北海道大学で海洋気象学を専攻し、在学中に気象予報士資格を取得。北海道文化放送の報道記者や民間の気象情報会社勤務などを経て2006年からNHK気象キャスター。現在は「首都圏ニュース845」「NEWS WEB」に出演中。著書に『天気予報の大研究』(共著、PHP研究所)、『いのちを守る気象情報』(NHK出版新書)などがある。


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