斉田季実治の気象の話 - 夏の暑さと集中豪雨(1) | 講座レポート | 女子力レッスン | 朝日カルチャーセンター
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斉田季実治の気象の話 - 夏の暑さと集中豪雨(1)

開催日時:2014年6月7日(土)13:00-14:30

講師:斉田季実治さんプロフィール>>

気象庁の梅雨入り宣言から2日、記録的な大雨※1に見舞われた関東地方で、とてもタイムリーな講座が開かれました。副題は『夏の暑さと集中豪雨』。小雨のぱらつく土曜日の朝、気象予報士斉田季実治さんの気象のお話を伺ってきました。おまけのQ&Aもあります!

リピート率高し

昨年12月に開催された『斉田季実治の気象の話ー異常気象と冬の天気』に続いて2回目となる今講座。1/3以上の方がリピート参加と聞いた斉田さんの「うれしい反面、お話がかぶらないようにプレッシャーを感じます」との発言に会場内からは笑いが起き、和やかな空気のなか講座はスタートしました。

集中豪雨に対応する番組編成のため朝5時まで仕事をされていたという斉田さん

梅雨入り宣言と梅雨前線

最初のテーマは梅雨。

5日に気象庁が発表した【関東甲信地方は梅雨入りしたとみられる】という宣言文に着目した内容で、なぜ『みられる』という表現なのか?そもそも誰がどうやって決めているのか?などの項目について掘り下げた解説を伺うことができました。

なかでも興味深く感じられたのは、梅雨入り宣言の最近の傾向についてのお話です。

通常は暖かい空気と冷たい空気の間に前線が停滞している状態を見て梅雨入りの発表を行うそうですが、最近の傾向としては天気図に停滞前線(=梅雨前線)がなくても近日中に大雨の恐れがある場合は梅雨入り宣言をする、とのこと。災害に対する意識が高まる昨今、『梅雨入り宣言=大雨への注意喚起』の意味合いが強くなってきたということを示しているようです。

夏のお話 エルニーニョと日本の猛暑

続いてのテーマは、夏。

スライドとホワイトボードを使い、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違いとは?それらがなぜ遠く離れた日本の気象に影響を及ぼすのか?エルニーニョが起こると冷夏になるというが平均気温の3か月予想では『平年並み』※2となっているのは何故か?梅雨入りが早かったのに降水量の3ヶ月予想でも『平年並み』となっているが何故か?といった内容についてわかりやすく解説されていました。

ここで受講生から質問※3があり、近年の夏の暑さや集中豪雨の多さなどの話も相まって、テーマは地球温暖化に関するものへと移っていきます。

講師プロフィール

斉田 季実治(サイタ キミハル)。北海道大学で海洋気象学を専攻し、在学中に気象予報士資格を取得。北海道文化放送の報道記者や民間の気象情報会社勤務などを経て2006年からNHK気象キャスター。現在は「首都圏ニュース845」「NEWS WEB」に出演中。著書に『天気予報の大研究』(共著、PHP研究所)、『いのちを守る気象情報』(NHK出版新書)などがある。


  • ※1関東甲信の多くの地域で6月の1カ月平均雨量を超え、6月の観測史上1位を更新した
  • ※2過去30年のデータの平均。10年ごとに更新される
  • ※3質問=昨日(6月6日)の大雨や北海道での記録的な高温の原因について
  • ※3返答=原因としてはブロッキング高気圧が発生していたこととフェーン現象が起きていたこと
  •      などが考えられる

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