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「百人一首」を味わう
- 教室開催
- 辻 勝美(元日本大学教授)
かるた競技としても親しまれてきた『百人一首』は、日本の代表的古典のひとつですが、天智天皇から順徳院まで、約600年間の和歌の集大成ともいえます。その注釈書も室町時代から現代にいたるまできわめて多く著わされ、またさまざまな異種百人一首やもじり百人一首も作られるなど、その文化史的範囲はかなり広く、深いものがあると考えられます。今回の講座では、平安後期の歌人たちの和歌をとりあげ、それぞれの歴史的背景をたどりながら一首ずつ読み進めていきます。古筆・絵巻・歌仙絵などの書画による作品鑑賞も含めて、和歌を読む楽しさを味わってみましょう。(講師・記)
各回のテーマ
第1回 後拾遺集前後の歌人Ⅰ(相模・行尊・周防内侍)
第2回 後拾遺集前後の歌人Ⅱ(能因・良暹・経信)
第3回 堀河院歌壇の歌人たちⅠ(紀伊・匡房)
第4回 堀河院歌壇の歌人たちⅡ(俊頼・基俊・忠通)
第5回 崇徳院と周辺歌人(崇徳院・兼昌・顕輔・待賢門院堀河)
第6回 平家一門の盛衰と歌人たち(実定・道因) *皇嘉門院別当
*テーマは予定です。状況により、変更することがあります。
- 日程
- 2022/1/10, 1/24, 2/14, 2/28, 3/14, 3/28
- 曜日・時間
- 第2・4 月曜 13:00~15:00
- 回数
- 6回
- 受講料(税込)
- 会員 17,820円
- 設備費(税込)
- 990円
- 持ち物など
- ※必要な資料は当日教室にて配布します。
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講師詳細
- 辻 勝美(ツジ カツミ)
- 1949年生まれ。1972年日本大学文理学部国文学科卒業。1977年日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。日本大学文理学部助手などを経て、2017年まで日本大学文理学部教授。専攻は、中世日本文学。和歌文学会会員。中世文学会会員。編著書に『新古今和歌集』(共著、1980年・有精堂)『長明方丈記抄・徒然草抄』(共著、1985年・新典社)、『松平文庫影印叢書』第11巻(共著、1997年・新典社)、『堀河院百首和歌』(共著、2002年・明治書院)、『建礼門院右京大夫集』(共著、2004年・勉誠出版)など。