キリスト教と文学 遠藤周作の思索をたどる
  • 教室開催

  • 沈黙の碑:人間がこんなに哀しいのに、 主よ、海があまりにも碧いのです-遠藤周作
  • 中村 匡克(聖書研究者、英文学者)
講師詳細

 「遠藤周作の思索をたどる」の第4期です。
 遠藤周作は最初から真面目なカトリック教徒であったのではなく、12歳の時に愛する母が受洗するので、その母を喜ばせるために何の自覚もなく「洗礼を受けます」と神父に安直に答えてしまいます。その安直な受洗が彼の「人生を大きく横切るほどの決定的苦悩」の源となります。その結果戦争中に、軍人から「お前はクリスチャンか」という問いに対して、何度も「いいや違います」と信仰を否定します。それは『沈黙』で愛するロドリゴ司祭を何度も裏切るキチジローの姿と重なります。苦悩です。そのような踏絵の信仰という苦悩の信仰の思索が続きます。

  沈黙に言葉を聞けり初日の出  
                   (講師・記)

<各回に読む作品とテーマ>
第1~2回 『沈黙』(新潮文庫)に見る聖書の世界
第3~4回 『おバカさん』(角川文庫)
第5~6回 『死海のほとり』(新潮文庫)

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2022/1/17, 1/31, 2/7, 2/21, 3/7, 3/21
曜日・時間
第1・3・5 月曜 11:00~12:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 18,480円 
設備費(税込)
990円
持ち物など
<テキスト>※各作品は、お手数ですが各自でご用意ください。
第1~2回 『沈黙』(新潮文庫)
第3~4回 『おバカさん』(角川文庫)
第5~6回 『死海のほとり』(新潮文庫)
その他
★2/7(月)はルミネ休館日ですが朝日カルチャーセンターは営業しています。世界堂側のエレベーターをご利用ください。

講師詳細

中村 匡克(ナカムラ マサカツ)
専門は英語・英文学、比較文学、聖書研究。『神が初めに創られたものとは-俳句で読む聖書物語』(日本キリスト教団出版局)、アブラハム・ヘッシェル著『人間とは誰か』(訳、同出版局)、『Bible-Mark<イエスの一生>』(吾妻書房)、『異邦人ヨブの苦難と実存―旧約聖書文学の世界』(荒竹出版)、『ワードパル英和辞典』(小学館)、『英語語義語源辞典』(三省堂)、『英語教育のための文学案内事典』(渓流社)、『ロバート・バーンズ訳詩集』(国土社)ほか。現在、当カルチャーセンターの他に、早稲田大学エクステンション・センターや教会などで、旧約聖書、新約聖書、英語聖書、キリスト教文学、聖書の読み方、シェイクスピアなどを講義している。現在、日本英語表現学会(日本学術会議関連団体)の名誉会長。