古事記を読み解く

  • 画像は国会図書館デジタルコレクションより
  • 矢嶋 泉(青山学院大学名誉教授)
講師詳細

 本居宣長のかけた魔法によって、今なお口頭伝承を文字化した書と信じられている古事記だが、原文を一瞥すれば直ちにその誤りに気づく。享受史を通じて累積されてきた様々な誤解を除去してみると、古事記成立当時の先鋭な歴史観が浮上する。本講座では様々な誤解を丁寧に剥ぎ取りながら、古事記が描こうとした歴史の構想を読み解く。(講師・記) ※2019年4月開講

★初めてご参加の方には「『古事記』を読むための基本参考文献」プリントをおわたしできます。受付へお声がけください。

 <各回のテーマ>
1 「古事記序文研究史の陥穽」(古事記をより深く足るためのガイド2)
2 中巻から読み解く国家史の構想1 ―神武記―
3 中巻から読み解く国家史の構想2 ―綏靖~開化記・崇神記ⅰ―
4 中巻から読み解く国家史の構想3 ―崇神記ⅱ―
5 中巻から読み解く国家史の構想4 ―垂仁記―
6 中巻から読み解く国家史の構想5 ―景行記ⅰ―


※初回のみの体験も可能です。
古事記1日体験「古事記序文研究史の陥穽」は、お問い合わせください。



【全テーマ(予定)】 ※今期は第3期です。

第1期(終了)
1 古事記はどのように読まれてきたか1 ―迷走する古事記研究史―
2 古事記はどのように読まれてきたか2 ―宣長の呪縛からの脱却―
3 下巻から読み解く古事記の構造1 ―仁徳記ⅰ―
4 下巻から読み解く古事記の構造2 ―仁徳記ⅱ―
5 下巻から読み解く古事記の構造3 ―履中記・反正記―
6 下巻から読み解く古事記の構造4 ―允恭記―

第2期(終了)
7 「古事記の表現世界」(古事記をより深く足るためのガイド1)
8 下巻から読み解く古事記の構造5 ―安康記・雄略記ⅰ―
9 下巻から読み解く古事記の構造6 ―雄略記ⅱ・清寧記―
10 下巻から読み解く古事記の構造7 ―顕宗記・仁賢記・武烈記―
11 下巻から読み解く古事記の構造8 ―継体記ⅰ―
12 下巻から読み解く古事記の構造9 ―継体記ⅱ・安閑~推古記―

第3期
13 「古事記序文研究史の陥穽」(古事記をより深く足るためのガイド2)
14 中巻から読み解く国家史の構想1 ―神武記―
15 中巻から読み解く国家史の構想2 ―綏靖~開化記・崇神記ⅰ―
16 中巻から読み解く国家史の構想3 ―崇神記ⅱ―
17 中巻から読み解く国家史の構想4 ―垂仁記―
18 中巻から読み解く国家史の構想5 ―景行記ⅰ―

第4期
19 「天武朝の古事記・元明朝の古事記」(古事記をより深く足るためのガイド3)
20 中巻から読み解く国家史の構想6 ―景行記ⅱ・成務記―
21 中巻から読み解く国家史の構想7 ―仲哀記―
22 中巻から読み解く国家形の構想8 ―応神記―
23 上巻から読み解く国家史の構想1 ―伊耶那岐・伊耶那美二神の国作り―
24 上巻から読み解く国家史の構想2 ―三貴子の誕生~天石屋―

第5期
25 「古事記と日本書紀」(古事記をより深く足るためのガイド4)
26 上巻から読み解く国家史の構想3 ―八俣遠呂智退治~根之堅州国―
27 上巻から読み解く国家史の構想4 ―大国主神の国作り―
28 上巻から読み解く国家史の構想5 ―葦原中国の言向け~天孫降臨―
29 上巻から読み解く国家史の構想6 ―花之佐久夜毘売~鵜葺草葺不合命―
30 まとめ ―〈小帝国の史書〉古事記―

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2019/10/2, 10/16, 11/6, 11/20, 12/4, 12/18
曜日・時間
第1・3 水曜 13:00~14:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,820円 
持ち物など
必要な資料は当日教室にて配布いたします。

■参考テキスト   ※あくまで参考図書です。必要なレジュメは教室にて配布します。
矢嶋 泉 『古事記の歴史意識』(吉川弘文館)
矢嶋 泉 『古事記の文字世界』(吉川弘文館)
沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉 『新校 古事記』 (おうふう。現在、品切れ状態)

■初めてご参加の方には「『古事記』を読むための基本参考文献」プリントをおわたしできます。受付へお声がけください。
その他
※2019年4月開講。

講師詳細

矢嶋 泉(ヤジマ イヅミ)
1950年生。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程中退。博士(文学)。高知大学、聖心女子大学を経て、青山学院大学教授。2019年3月に定年退職。現在、青山学院大学名誉教授。主な著書:『古事記の歴史意識』(吉川弘文館、2008年)、『古事記の文字世界』(吉川弘文館、2011年)、『新校 古事記』(共編、おうふう、2015年)、『風土記』(共編、山川出版社、2016年)など。