インド思想の中の仏教

  • 安藤嘉則さん
  • 安藤 嘉則(駒沢女子大学教授)
講師詳細

インドで産声をあげた仏教は、ヴェーダ聖典を権威とするバラモン教や、沙門の流れに属するジャイナ教の哲学者たちとの思想的交流、あるいは激しい論争を通じて、次第にその宗教思想を発展させてきました。特に大乗仏教の時代には大乗経典が次々と成立とともに無数の仏菩薩が出現していますが、こうした新たな仏教の展開において、他のインドの宗教あるいはイランの古代宗教(ゾロアスター教)などの影響も考えられています。
 一方、日本の仏教は、各宗派の教えが確立されるとともに、他の仏教国には存在しない彼岸や年回供養(7回忌から33回忌まで)を生み出して今日に至っています。私たち日本人はどちらかというと、仏教というものを各宗祖(最澄・空海・親鸞・道元等)の教えから仏教の原点へさかのぼって見ていく傾向があると思います。いわば親鸞から、道元から仏教をみていく、内なる視点です。各宗派で成立した宗学はそうした内なる視点からの考察です。
 本講座では、仏教をインドの他の宗教思想との思想的交渉を探ることによって、仏教の特質やその普遍性を明かにしたいと思います。これは仏教をその外側から見ることによって、仏教がインド思想につきつけたものはなんであったのかを探り、その思想的特徴を明かにしていくものです。  (講師・記)
回 日 程 テ  ー  マ 
1 2/15 バラモン思想・ジャイナ思想との対論から仏教を明かにする
2 3/7 大乗仏教・密教におけるインド・イランの宗教の影響を考える

お申し込み
日程
2020/2/15, 3/7
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,380円 一般 7,700円
その他
★教室が変更になる場合があります。ロビーの教室案内でご確認をお願いいたします。

講師詳細

安藤 嘉則(アンドウ ヨシノリ)
1958年生まれ。東北大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程単位取得退学。専攻はインド哲学、仏教学。東方研究会専任研究員、曹洞宗宗学研究所所員を経て、1996年より現職。著書に『遺教経に学ぶ』曹洞宗宗務庁、『中世禅宗文献の研究』図書刊行会、共著に『仏教入門』池田書店、『仏教行事散策』東京書籍、『仏教と仏事のすべて』主婦の友社、『道元思想のあゆみ3・江戸時代』吉川弘文館、『原典で読む原始仏教の世界』東京書籍ほか。