アイルランド近現代史 独立と紛争の実相

  • 木畑 洋一(東京大学名誉教授)
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 アイルランドは1801年イギリスと合同しイギリスの一部となったが、その後一貫して独立を求める民族運動がつづき、第一次世界大戦後には、独立戦争を経て、南北が分割されて南部のみが独立することとなった。この南北分割は、1969年以降30年近く継続して大きな犠牲を生んだ北アイルランド紛争につながり、さらにイギリスのヨーロッパ連合からの離脱(ブレグジット)に際して争点となった境界線問題を生み出した。この講義では、イギリス帝国の中でアイルランドがもった両義的な性格(植民地的性格と支配国の一部としての性格)、アイルランド・ナショナリズムの様相、南北分割による南部独立の過程とそれが残した諸問題、ヨーロッパ統合がアイルランドにとってもった意味などに着目しつつ、19世紀初めから今日までのアイルランドの歴史を論じていきたい。(講師・記)

第1回 アイルランド・ナショナリズムとイギリス帝国:19世紀
第2回 二つの世界大戦とアイルランドの南北分割・南部独立:20世紀前半
第3回 北アイルランド紛争と欧州統合の中のアイルランド:20世紀後半~現在

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日程
2021/1/26, 2/23, 3/23
曜日・時間
指定の 火曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円
持ち物など
※テキスト指定はありません。必要な資料は当日教室にて配布します。

講師詳細

木畑 洋一(キバタ ヨウイチ)
1946年岡山県生まれ。1970年東京大学教養学部卒業。東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、成城大学教授を経て現在。専攻はイギリス帝国史、国際関係史、国際関係論。著書に『イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座』(有志舎)、『第二次世界大戦―現代世界への転換点』(吉川弘文館)、『帝国のたそがれ―冷戦下のイギリスとアジア』(東京大学出版会)、『東アジア近現代通史―19世紀から現代まで』(岩波現代全書・共著)、『二十世紀の歴史』(岩波新書)、『チャーチル―イギリス帝国と歩んだ男 (世界史リブレット人)』(山川出版社)、『帝国航路を往く』(岩波書店)などがある。