古記録を読む  「権記」を中心に

  • 尾上 陽介(東京大学史料編纂所教授)
講師詳細

『権記(ごんき)』は平安時代中期の貴族、藤原行成(972~1027)の日記で、書名は行成が権大納言であったことに因みます。現在、二十年余りの記事が伝わっており、摂関政治全盛期の様子をよく伝える貴重な史料のひとつです。
行成は一条天皇や藤原道長から信頼され、有能な官僚として活躍する一方、多方面の才能に優れ、特に能書家で和様の書を完成させた三蹟の一人として著名です。彼が生きたのは『源氏物語』『枕草子』など宮廷女流文学が花開いた時代でもあり、日記には当時の政治や文化に関わるさまざまな記事が見え、道長ら周辺人物や行成自身の感慨についても生々しく記録されています。この講義では、『権記』の記事の中から比較的読みやすい時期を選び、同時代の他者の日記(具体的には道長の『御堂関白記』や藤原実資の『小右記』等)から関連記事も紹介しつつ、読み進めていきたいと思います。今期は、34歳の行成が参議大弁として政務に多忙な毎日を過ごしていた寛弘二年(1005)の日記を、引き続き読み進める予定です。(講師・記)

※2017年4月開講。途中受講歓迎です。

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この講座は終了しました
日程
2019/8/30, 9/20
曜日・時間
指定の 金曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 5,832円 
教材費(税込)
教材費 216円
持ち物など
※テキストは授業時に教室で配布します。
※原文は基本的に漢文体ですが、読み下しと現代語訳も用意します。
その他
※17年4月開講。途中からのご参加の場合はその前の必要な資料をお渡しします(※1枚10円)。
※資料代として1回100円(+税)の教材費をいただいております。

講師詳細

尾上 陽介(オノエ ヨウスケ)
1963年、京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程退学。東京大学史料編纂所准教授。専攻は古代中世古記録学。著書に『中世の日記の世界』(山川出版社日本史リブレット)、『明月記 徳大寺家本』(編著、ゆまに書房)、『国宝熊野御幸記』(共著、八木書店)などがある。