「魏志倭人伝」を読む 邪馬台国の探求
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  • 安本 美典(元産業能率大学教授)
講師詳細

 「魏志倭人伝」は、西暦284年ごろ、いまから1700年以上まえに書かれた。中国の西晋時代の歴史家、陳寿の著作『三国志』の一部をなす。
 「魏志倭人伝」は、わが国のことをかなりくわしく記したもっとも古い文献である。「魏志倭人伝」は、2000字たらずの文章であるが、現代の日本文になおすと、およそ400字づめ原稿用紙20枚程度の分量となる。
 この講座では、「魏志倭人伝」を読み進めながら、古代日本の姿を探求する。
 とくに、女王卑弥呼は、どのような人物なのか、邪馬台国はどこにあったのか、などに焦点をあてる。
 また、「魏志倭人伝」の記述内容は、『古事記』『日本書紀』などの日本がわの文献の記述内容と、どのような関係をもつのか。邪馬台国問題は、なぜ解けないのか。これまでの諸説を整理する。
 総合的に探究し、構造をもち、ストーリーとして理解できるような答えが必要である。そのためには、考古学的データ、中国・朝鮮の文献データ、日本がわの文献データ、民俗学的なデータなど、諸データによる情報を総合的に検討する必要がある。私は、そのようにすれば、邪馬台国問題は、現代の科学技術の範囲で解ける問題であると考える。
 とくに、文献学と考古学とは問題を解くための車の両輪である。
 日本がわ文献などを排除し、考古学の範囲内で解こう、などとするから情報不足で解けなくなるのである。(講師記)2022年1月開講

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注意事項

★8/9、9/13の講座は、11/8、12/13に振替。振替日のご都合よろしくない方は横浜教室の事務局までご連絡ください(8/4付)

日程
2022/6/14, 7/12, 11/8, 12/13
曜日・時間
第2 火曜 15:00~17:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 11,880円 
設備費(税込)
660円
その他
14時45分頃~15時までの間、受講者による研究発表があります。こちらは任意によるもので、強制ではありません。

講師詳細

安本 美典(ヤスモト ビテン)
1934年旧満洲に生まれる。京都大学文学部卒業。日本古代史学者。元産業能率大学教授。文学博士。『季刊邪馬台国』編集顧問。主な著書:『神武東遷』(中公新書)、『卑弥呼の謎』(講談社現代新書)、『邪馬台国への道』(筑摩書房)、『巨大古墳の被葬者は誰か』『応神天皇の秘密』(以上、廣済堂出版)、『日本誕生記(Ⅰ、Ⅱ)』(PHP研究所)、『データサイエンスが解く邪馬台国 北部九州説はゆるがない』(朝日新書)、勉誠出版から『古代物部氏と「先代旧事本紀」の謎』『日本神話120の謎』『大和朝廷の起源』『「邪馬台国畿内説」徹底批判』など古代学シリーズを刊行中。