六・七世紀の王位継承候補者たち その光と影
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  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
講師詳細

『記紀』に目を通すと、王位継承をめぐる紛争記事が、伝承的な叙述の時代から歴史的な叙述の時代に至るまで、いかに多いかということに気付かされます。もとよりその争いは、王位を目指す王族個人にとどまらず、個々の王族を擁立しようとする支持勢力同士の争いでもありますから、有力豪族層を巻き込んだ大がかりな政治的抗争を引き起こすことが少なくなく、同時にそれが直接内戦へとエスカレートする場合も存在しました。古代の政変と王位継承問題は不可分の関係にあると言っても過言ではないでしょう。したがって王位継承資格を有する王族たちの有り様を探ることは、古代政治史の解明に極めて重要な意味を持つと思われますが、王族個人の活動の記録は、一部の例外を除くとほとんど文献に残されておらず、その実態がよく分からないのが現状です。本講座では六・七世紀に時期をしぼって、当時の有力な王位継承候補者であった王族たちの足跡をたどってみたいと考えています。 (講師・記)

<各回のテーマ>

第1回  穴穂部皇子〈蘇我系王族の異端児〉
第2回 押坂彦人大兄皇子〈嫡系に祭り上げられた王位継承候補者〉
第3回 竹田皇子〈早世したサラブレッド〉
第4回 軽皇子(孝徳天皇)〈乙巳の変の主役か脇役か?〉
第5回 古人大兄皇子〈時代の変化から取り残された悲劇の王子〉
第6回 大友皇子〈即位の事実を否定された大王〉

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お申し込み
日程
2021/10/9, 11/13, 12/11, 1/8, 2/12, 3/12
曜日・時間
第2 土曜 13:00~14:45
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,820円 
設備費(税込)
990円

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。