ヘーゲル「精神現象学」を読む

  • 髙山 守(東京大学名誉教授)
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ヘーゲルの主著であるとともに、内容豊かな哲学的論議の宝庫である『精神現象学』を、テクストに即して丹念に読みます。今回取り上げるのは、第五章いわゆる「理性章」の前半(A)です。本章のテーマは、総じて「科学」なるものがもつ根本的な考え方に対する批判です。その根本的な考え方とは、自然や人間は、観察に基づく<科学的な理論>によって十全に捉えうるという見方です。むろん科学は、ヘーゲルの時代と比べると現代、飛躍的に進展しているわけですが、その基本思想は、近代自然科学の祖、F・ベーコン以来不変でしょう。観察・実験により、自然を十全に捉えて、それを支配し、便利に利用しようというわけです。ヘーゲルは、こうした「科学」の基本姿勢に異議を唱えます。その異議が、本章で包括的に展開されます。(講師・記)*2018年4月開講 途中受講歓迎です。

11/9 「理性」の概念
11/23 「自然物の観察」から「有機的なものの観察」へ
12/14 「有機的全体」
12/28 「論理学的法則」から「人相術」へ
1/11 「頭蓋論」および「観察する理性の帰結」

■テキストにつきましては、初回にお教室でご案内いたします。
 ヘーゲル全集4『精神現象学 上巻』金子武蔵訳(岩波書店)

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注意事項

■10/12休講⇒1/11補講です。ご注意ください。

日程
2019/11/9, 11/23, 12/14, 12/28, 1/11
曜日・時間
第2・4 土曜 15:30~17:00
回数
5回
受講料(税込)
会員 14,850円 
持ち物など
■テキストにつきましては、初回にお教室でご案内いたします。
ヘーゲル全集4『精神現象学 上巻』金子武蔵訳(岩波書店)

講師詳細

髙山 守(タカヤマ マモル)
 1948年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学。2013年3月まで東京大学教授。現在東京大学名誉教授。日本ヘーゲル学会元代表理事。カントからヘーゲルに至るドイツ近代哲学を基盤として、目下、因果論、自由論等を展開している。著書は、『ヘーゲルを読む-自由に生きるために-』(左右社)、『ヘーゲルを読む』(放送大学教育振興会)、『ヘーゲル哲学と無の論理』(東京大学出版会)、『因果論の超克-自由の成立に向けて-』(東京大学出版会)、『自由論の構築-自分自身を生きるために-』(東京大学出版会)。