旧約聖書を読む

  • 鈴木 佳秀(フェリス女学院学院長)
講師詳細

 聖書が完成されて、ほぼ2千年も経っています。聖書は、旧約聖書と新約聖書から成り立っています。キリスト教会は、両方を正典の聖書として受け止めていますが、キリスト教を認めないユダヤ教は、新約聖書を聖書と認めず、前半にある旧約聖書のみ(紀元90年頃正典の範囲が決定された)を聖書と呼び、旧約聖書と呼ぶ理解も拒絶しています。今回は、旧約聖書の構成や成り立ち、そこに登場する多種多様な人物に焦点を当て、彼らが生きていた紀元前2千年頃から前4世紀くらいまでの時代を念頭に、お話をいたします。旧約聖書の内容は、神様の話が中心なのでなく、ほとんどが神の前における生身の人間のドラマが主となっています。(講師記)  

<各回のテーマ>
第1回 4/23 旧約聖書全体の構成について・日本語訳とヘブライ語原典との順序の違い
第2回 5/28 ヘブライ語原典の中のトーラー(律法)の構成について
第3回 7/2 ヘブライ語原典の中のネビイーム(預言)とケスビーム(諸書)の構成について
第4回 8/6 「創世記」について ―人間を創造した神は人間に何を求めているのか
第5回 8/27 「出エジプト記」について ―神が与えた戒めは何を問うているのか
第6回 9/24 「申命記」について ―モーセの十戒が求めているものは何であるか

※2019年4月開講。1年間で全12講を予定しています。後期のテーマは下記をご覧ください。
※テーマは変更になる場合もございます。どうぞご了承ください。

<後期のテーマ(予定)> 
第7回 ヘブライ語原典のネビイーム(預言)から、預言者イザヤの預言について:
メシア預言。
第8回 ヘブライ語原典のネビイーム(預言)から、預言者ホセアの預言について:
国民が求めた豊穣の神バアル信仰への審判の勧告。
第9回 ヘブライ語原典のネビイーム(預言)から、預言者アモスと預言者ミカの預言について:北イスラエル滅亡予言とメシア誕生をめぐる預言。
第10回 ヘブライ語原典のケスビーム(諸書)の中からヨブ記の問題提起について:
ヨブに負わされた不当な試練と友人との論争の行方と、劇的結末。
第11回 ヘブライ語原典のケスビーム(諸書)の中から詩篇の幾つかを取り上げる:
美しい賛歌、宮廷で歌われていた歌。
第12回 ヘブライ語原典のケスビーム(諸書)の中から箴言が伝える女性像を取り上げる:苦難の時代にもユダヤ社会を支え変革していった女性たち。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2019/4/23, 5/28, 7/2, 8/6, 8/27, 9/24
曜日・時間
第4週 火曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,496円 
持ち物など
各自で聖書をご用意ください(講義は「新共同訳聖書」を中心に使います)
その他
※変則日程にご注意ください。

講師詳細

鈴木 佳秀(スズキ ヨシヒデ)
1944年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。クレアモント大学院大学に留学。Ph.D. 取得(旧約聖書学専攻)。新潟大学人文学部長、新潟大学大学院現代社会文化研究科長を歴任。新潟大学名誉教授。敬和学園大学学長を経て、2015年4月フェリス女学院学院長に就任。主な著書・訳書に、『旧約聖書の女性たち』(教文館、1993年)、(『VTJ旧約聖書注解 出エジプト記1~18章/19~40章』(日本キリスト教団出版局、2017/2018年)など。