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歴史書1日体験 吾妻鏡を読む 義経都落 義経都落
- 清水 由美子(中央大学非常勤講師)
『吾妻鏡』を読み進める講座です。同書は鎌倉幕府とその時代の歴史を知る根幹史料です。九条兼実や藤原定家等の公家日記や『金槐和歌集』等の文学作品がその編纂材料になっています。従って単なる編年体の日次記事ではなく、また北条氏の立場で記されているので、行間の陰影や・背後の事情を読み取って行く必要があり、それが楽しみでもあります。同時代史料や『平家物語』などの文学作品類にも広く目を配り、人物関係も丁寧に抑えながら、じっくりと読んでいきます。
今期は、文治元年十月から十二月を読みます。とうとう頼朝と義経が決裂し、刺客を送られた義経は西海への出航を決意しますが失敗し、行方をくらまします。義経を挟んで、頼朝と後白河院との関係も悪化していく中、義経とはぐれた静御前は吉野で拘束されます。また、平家の嫡々である六代御前も北条時政によって捕らえられます。劇的な出来事が続く緊張感あふれる場面を味わいましょう。(講師記)
4/1 は、文治元年(1185)十月三日~十月十四日 義経への刺客
- 日程
- 2021/4/1
- 曜日・時間
- 木曜 15:00~16:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,190円 一般 3,190円
- 設備費(税込)
- 165円
- 持ち物など
- 指定テキストはありません。プリントを配布します。
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講師詳細
- 清水 由美子(シミズ ユミコ)
- 1957年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、中央大学、成蹊大学、清泉女子大学、白百合女子大学非常勤講師。専門分野は、日本中世文学、軍記物語。著書『平家物語を繙く』(単著、若草書房、2013年)、『校訂延慶本平家物語 十二』(共著、汲古書院、2010年)。論文「『平家物語』と『吾妻鏡』―横田河原合戦をめぐって」(中央大学文学部紀要『言語・文学・文化』123、2019年3月)など。