旧約聖書を読む ★開講延期 7/10開講となりました。

  • マザッチョ《楽園を追放されるアダムとエヴァ》  1215-35年
  • 市川 裕(東京大学名誉教授)
  • 米倉 立子(美術史家、立教大学講師)
講師詳細

 旧約聖書は、3つの一神教を生み出した、人類史上屈指のもっともパワフルな書物です。これは長らく、人が自分の思想を語ったものではなく、天地を造った唯一神が人類に伝えたメッセージと信じられてきたものです。そう考えれば、その書物のなかには、汲めども尽きない神のメッセージが無尽蔵に込められていると信じられてきたとしても、不思議ではありません。改めて、じっくり味わってみたい。そして、今回は、新たな試みとして、神の教えが芸術(特に美術)の中でどう表現されてきたか、芸術家たちの心に浮かんだ思いにも、考察を広げていきたいと思います。(市川講師記)

 キリスト教美術において旧約聖書の存在がどのような影響を与えているのか、探っていきたいと思います。(米倉講師記)

※9/11,11/13は、主に米倉講師の講義です。

1 7/10 旧約聖書とはなにか:原典と翻訳、ユダヤ教とキリスト教( 市川 裕)
2 7/24 創世記 創造物語 ( 市川 裕)
3 8/28 創世記 族長物語( 市川 裕)
4 9/11 アダムとエヴァの創造-神人同型の根拠(米倉立子・市川 裕)
5 9/25 出エジプト記 過越しとエジプト脱出( 市川 裕) 
6 10/9 出エジプト記 十戒と契約( 市川 裕)
7 10/23 レビ記 会見の幕屋と神殿(市川 裕)
8 11/13 キリスト教と図像の緊張関係-偶像崇拝の禁止と神の姿を描くこと
                 (米倉立子・市川 裕)

《後期の予定》 「回」は前期からの通し回数です。
 具体的な日程は、次期のパンフレット等でお知らせします。

9 民数記―荒野の40年に何があったのか (市川 裕)
10 申命記―モーセはどんな説教をしたのか(市川 裕)                 
11 ダビデとソロモン―聖都エルサレム(市川 裕)
12 キリスト教美術に見る旧約と新約の結びつき―予型論、聖十字架伝など
                                 (米倉立子・市川 裕)
13 エリヤとイザヤ―預言者の力(市川 裕)
14 バビロン捕囚と帰還―預言者は何を告げたか(市川 裕)
15 エルサレム神殿再建―預言はいつ止まったか( 市川 裕)                
16 中世キリスト教美術における「ユダヤ」の表象モティーフ
    ―シナゴーグの擬人像、ユダヤのとんがり帽子 
     (米倉立子・市川 裕)


この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

★4月開講予定でしたが延期し、7/10開講となりました。

日程
2020/7/10, 7/24, 8/28, 9/11, 9/25, 10/9, 10/23, 11/13
曜日・時間
第2週・第4週 金曜 15:30~17:00
回数
8回
受講料(税込)
会員 23,760円 
設備費(税込)
1,320円

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。専攻は聖書とユダヤ教。1976年、東京大学法学部を卒業後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のキリスト教に強く惹かれたため、エルサレムのヘブライ大学に留学し、いわゆる律法研究に取り組む。大学では学べない生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。そうした体験と帰国後に日本の宗教を学び直す中で、思索を深めた結果を、主著の「ユダヤ教の精神構造」にまとめている。
米倉 立子(ヨネクラ リュウコ)
立教大学文学部史学科卒業。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。イタリア政府給費奨学生としてボローニャ大学文学部考古学科へ留学。キリスト教建築における装飾プログラム、典礼が行われる三次元的な空間のどこにどのような図像が配置されるのか、またそれらが空間全体で組み合わされる際にどのような意味を構築するのかを研究。著書に水野千依編、『西洋の芸術史 造形篇I 古代から初期ルネサンスまで』芸術教養シリーズ5、藝術学舎、2013年の「第4章 古代ローマ美術 古代の成熟と終焉」、「第5章 初期キリスト教美術 葬礼美術から地上の聖堂装飾へ」など。