「認められたい」の哲学

  • 山竹講師
  • 山竹 伸二(哲学者)
講師詳細

 現代社会は自由に生きることが可能な社会ですが、それゆえに自らの行為が認められない不安に怯え、自由を喪失した人間が増えています。この強い承認不安は歪んだ言動を生み出し、深刻な心の病さえ生み出しています。一体どのようにすれば、承認不安を緩和し、自由な生を取り戻すことができるのでしょうか。また、自由と承認の葛藤を乗り越え、よりよき生を実現するには、どのような社会が望ましいのでしょうか。
 この講座では、こうした承認不安の正体(本質)を現象学の観点から説明し、その解決ための原理を提示したいと思います。それは承認不安の病に対する治療原理というだけでなく、保育、看護、介護など、ケアの原理と共通するものであり、相互ケアに基づく共生社会を考える上で、重要な意味を持っているのです。(講師・記)

1 1/16 「認められたい」欲望の正体 ―― 現象学的本質の解明
2 2/20 自由を蝕む承認不安シンドローム ―― 病理と治療の構造
3 3/20 自由と承認のある社会へ ―― 相互ケアと共生社会

※必要な資料は教室にて配布します。
※講義内容は、進行具合によって若干変更する場合があります。
《参考書籍》(必携ではありません) 山竹伸二『「認められたい」を認め合う(仮題)』(ちくま新書)

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この講座は終了しました
日程
2021/1/16, 2/20, 3/20
曜日・時間
第3週 土曜 15:30~17:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円
持ち物など
※必要な資料は教室にて配布します。
《参考書籍》(必携ではありません) 山竹伸二『「認められたい」を認め合う(仮題)』(ちくま新書)

講師詳細

山竹 伸二(ヤマタケ シンジ)
1965年、広島生まれ。著述家。評論家。大阪経済法科大学CAPP客員研究員。大正大学非常勤講師。専門は現象学と精神分析。心の病と心理療法の共通原理を、現象学的な視点から捉え直す作業を続けている。著作に『「認められたい」の正体』(講談社現代新書)、『子育ての哲学』(ちくま新書)、『不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)、『本当にわかる哲学』(日本実業出版)、『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)、『フロイト思想を読む』(竹田青嗣との共著・NHKブックス)、『心理療法という謎』(河出ブックス)など。