一神教の世界宗教史

  • 旧新シナゴーグ(プラハ)
  • 市川 裕(東京大学名誉教授)
講師詳細

 人類の最近の3000年の歴史を振り返ってみると、ほとんど誰も思いもよらなかった唯一神の信仰が、いつのまにか世界中を席巻してその影響は計り知れないほど深く及んでいます。ユダヤ教を学んできて感じることは、一神教の力は、民族の繁栄とは無関係、というより反比例するとさえ思えることです。時代ごとに、強大な文明の力に翻弄されたかに見えながら、新たな文明の刺激を吸収して、一神教の信仰が広く世界へ拡散してきた歴史を、ユダヤ教というマイノリティーの視点からとらえ返してみると、世界史の新たな視野が開けてくるのではないか。それは未来へも開かれていると思うのです。(講師記)

※2020年7月開講で1年間のカリキュラムです。下記「回」は、前期からの通し回数です。
 途中からのご参加も大歓迎です。

7 3/6 中世一神教世界の中のカトリック教会―両剣論の特異性
8 4/3 世界の大変動1453年と1492年―ルネサンス・宗教改革・大航海
9 5/1 イスラム教のアジア―イスラム教徒の歴史認識
10 6/5 西欧近代の世俗主義―ユダヤ人と市民権
11 7/3 Anti-Semitism と西欧の没落、USAのルネサンス
12 8/7 21世紀の展望:国民国家とマイノリティー


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お申し込み

注意事項

★開講を延期することになりました。1/16開講予定⇒3/6に開講します。

日程
2021/3/6, 4/3, 5/1, 6/5, 7/3, 8/7
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,820円 
設備費(税込)
990円

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。名誉教授。専攻は聖書とユダヤ教。大学で法学を学んだ後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶ。イエス時代以後のユダヤ教に強く惹かれ、エルサレムのヘブライ大学に留学、律法研究に取り組む。生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。帰国後に東洋の宗教を学び直し、思索を深めた結果を、主著の『ユダヤ教の精神構造』(東京大学出版会、増補改訂版2020)にまとめた。他に『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書2019、『ユダヤ教の歴史』山川出版社2009など。