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仏陀像と仏教諸尊像
- 教室開催
- 安田 治樹(立正大学名誉教授)
「仏像」は彫刻、画像を問わず、仏教美術のなかで最も主要な位置を占めます。もっとも、一般にひろく用いられるこの「仏像」の語も仔細にみれば二つの語義があり、しばしば混用されます。狭義には仏陀の像、つまり実在したゴータマ・ブッダの形像を指し、他方広義には発達した大乗仏教の唱える理想諸仏や多数の大乗菩薩、インドの神話世界に由来する天部、鬼神の類、また密教では密教化されたバラモン教の神々や眷属までをひろく包摂する、多種多様な尊の会する仏教のパンテオン、すなわち仏教諸尊像を意味します。今期講座では、あらためて「仏陀像」と「仏教諸尊像」を取り上げ、これらを系統だて整理するとともに、各々の特徴ある表現形式や図像等に関し、インドの像例やわが国平安期の仏画に作例を求め、「仏像」への理解を深める機会とします。(講師・記)
〈各回のテーマ〉
第1回 ブッダ像の出現 〜立坐勢の先後・三尊形式の成立をめぐって〜
第2回 阿弥陀仏と観音・勢至菩薩の登場 〜大乗の諸仏諸菩薩〜
第3回 観音菩薩の図像 〜八難救済と変化観音〜
第4回 四天王と八部衆 〜須弥山世界説における天・鬼神・異類〜
第5回 密教の五仏と五大尊 〜密教特有の忿怒尊―五大明王―〜
第6回 両界曼荼羅の構成と諸尊
- 日程
- 2023/1/18, 2/1, 2/15, 3/1, 3/15, 3/29
- 曜日・時間
- 第1・3 水曜 13:00~14:30
- 回数
- 6回
- 受講料(税込)
- 会員 19,140円
- 設備費(税込)
- 990円
- 持ち物など
- 毎回資料を配布します。
講師詳細
- 安田 治樹(ヤスダ ハルキ)
- 1949年生まれ。成城大学大学院文学研究科美学美術史専攻博士課程修了。財団法人根津美術館学芸部学芸課長を経て、2008年、立正大学仏教学部教授に転ず。同大学法華経文化研究所所長、文学博士。2014年に立正大学ウズベキスタン学術調査隊を組織、同隊長。