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吾妻鏡を読む
義経の最期
- 教室開催
- 清水 由美子(中央大学兼任講師)
『吾妻鏡』を読み進める講座です。同書は鎌倉幕府とその時代の歴史を知る根幹資料です。九条兼実や藤原定家などの公家の日記などがその編纂材料となっていますが、幕府や北条氏の立場での記述が多く、単なる編年体の日次記事としてではなく、行間の陰影や背後の事情を読み取っていく必要があり、それが面白さにつながります。同時代の史料や文学作品にも広く目を配り、人物の関係も丁寧に押さえながらじっくりと読んでいきます。
今期は文治五年(一一八九)前半の記事を読みます。これまで亡き父秀衡の遺言を守って義経をかばってきた泰衡ですが、ついに頼朝と後白河院からの圧力に屈して義経を攻撃、義経は妻子とともに、衣川の持仏堂で波乱万丈の生涯を閉じます。(講師記)
<各回のテーマ>
第1回:文治五年(一一八九)一月一日~二月二十二日 頼朝の後白河院への圧力
第2回:文治五年(一一八九)二月二十五日~三月十三日 泰衡からの返事
第3回:文治五年(一一八九)三月二十日~三十日 強まる泰衡への圧力
第4回:文治五年(一一八九)四月三日~二十四日 北条時連の元服
第5回:文治五年(一一八九)閏四月一日~三十日 義経の最期
第6回:文治五年(一一八九)五月八日~二十九日 義経討死の報せの鎌倉到着
- 日程
- 2023/4/6, 4/20, 5/18, 6/1, 6/15, 6/29
- 曜日・時間
- 指定の 木曜 15:00~16:30
- 回数
- 6回
- 受講料(税込)
- 会員 19,800円
- 設備費(税込)
- 990円
- 持ち物など
- 指定テキストはありません。プリントを配布します。
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講師詳細
- 清水 由美子(シミズ ユミコ)
- 1957年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、中央大学、成蹊大学、清泉女子大学等非常勤講師。専門分野は、日本中世文学、軍記物語。著書『平家物語を繙く』(単著、若草書房、2019年)、『校訂延慶本平家物語 十二』(共著、汲古書院、2010年)。論文「『平家物語』と『吾妻鏡』―横田河原合戦をめぐって」(中央大学文学部紀要『言語・文学・文化』123、2019年3月)など。