中世の非人 ―被差別身分はいかに形成されたか
知られざる日本中世史シリーズ
- 教室・オンライン同時開催
- 木村 茂光(東京学芸大学名誉教授)
「非人」というと「穢多(えた)」とともに、江戸時代に形成された被差別身分のように理解されがちだが、その形成はもっと古く平安時代後期にまで遡る。すなわち、中世にも「非人」はいたのである。
しかし、教科書などでは江戸時代で習うことが多いこともあって、「非人」というと江戸時代の「穢多・非人」のイメージが強く、中世の非人についてはほとんどの人が知らないのではないだろうか。
そこで本講座では、非人が平安時代後期に形成された原因を探るとともに、彼らがどのような存在形態をとっており、どのような社会的な役割を果たしていたのか。また彼らを救済するためにどのような手段が取られたのか、などについて、文字史料だけでなく絵巻物などの資料も用いながら、なるべく具体的に明らかにしたいと考えている。 (講師・記)
★知られざる中世史シリーズ
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- 日程
- 2023/3/30
- 曜日・時間
- 木曜 13:00~14:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 設備費(税込)
- 165円
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講師詳細
- 木村 茂光(キムラ シゲミツ)
- 1946年生まれ、大阪市立大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、東京学芸大学名誉教授。専門は日本中世史、前近代農業史。主な著書・編著に、『日本古代中世畠作史の研究』(校倉書房)、『ハタケと日本人』(中公新書)、『「国風文化」の時代』(青木書店)、『初期鎌倉政権の政治史』(同成社)、『日本初期中世社会の研究』(校倉書房)、『日本中世百姓成立史論』(吉川弘文館)、『中世社会の成り立ち』(吉川弘文館)など、新著に『頼朝と街道-鎌倉政権の東国支配-』(吉川弘文館)、『歴史から読む『土佐日記』(編著、東京堂出版)がある。