現代日本政治の行方 【教室受講】
  • 教室・オンライン同時開催

  • 山口 二郎さん
  • 山口 二郎(法政大学教授)
講師詳細

新型コロナウイルス対策が失敗を重ねる中、日本政府の統治能力の危機という深刻な状態が続いている。この危機は、安倍、菅の2つの政権の失敗という、個別、偶発的な問題ではない。戦後日本政治に内在していた構造的な問題が2010年代に噴出したと思わざるを得ない。この講義では、戦後民主主義の歴史をたどりながら、危機の本質をとらえ、民主主義の統治能力を回復するための条件について考えてみたい。

1 戦後日本の本質としての無責任の体系
 第2次世界大戦の敗戦の直後に、丸山眞男が描いた「無責任の体系」という概念を再検討し、戦争を進めた政治、軍事エリートのマインドセットがどのように継承されたかを考察する。戦争の総括を自ら行えなかったことが、統治システムの深層における戦前と戦後の連続をもたらしたことを明らかにする。

2 改革の時代がもたらしたもの
 冷戦が終わり、バブル経済が破綻した1990年代、政治、行政の大きな制度変更が行われた。新たな制度は政治における責任の所在を明確にし、統治能力の向上を目指したはずであった。制度変更の目的がなぜ実現できなかったのかを分析する。

3 危機の時代と民主主義の限界
 2011年の東日本大震災および福島第一原発事故、2020年の新型コロナウイルスの流行と、2010年代以降の日本は継続的な危機の中にある。1990年代の制度変更がもたらした新たな統治システムは危機に対応できず、統治能力の危機的状態が続いている。この事態を省察し、民主主義回復の条件について考える。
                                        
                                                    (講師記)

この講座は終了しました

注意事項

このページは教室受講専用です。
オンライン全3回講座受講希望の方はこちら→https://bit.ly/3rftg80
オンライン講座(7/24)のみ受講希望の方はこちら→https://bit.ly/3wDg0LK
オンライン講座(8/28)のみ受講希望の方はこちら→https://bit.ly/3if9Lsh
オンライン講座(9/25)のみ受講希望の方はこちら→https://bit.ly/3knMTJP

日程
2021/7/24, 8/28, 9/25
曜日・時間
第4 土曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,570円 一般 12,870円
設備費(税込)
495円
その他
※オンラインでも受講(全3回講座、各回講座)できます。
※教室変更することもございます。当日ロビー入り口の教室案内にてご確認をお願いします。

講師詳細

山口 二郎(ヤマグチ ジロウ)
1958年岡山県生まれ。1981年東京大学法学部卒業後、東京大学法学部助手、北海道大学法学部助教授を経て1987年よりアメリカ・コーネル大学へ留学。1993年北海道大学法学部教授。1997年よりイギリス・オックスフォード大学に留学。2000-2004年北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター長。2005年よりイギリス、ウォーリック大学に留学。北海道大学公共政策大学院教授、北海道大学大学院法学研究科教授、パリ国立政治学院客員教授を経て、2014年4月より法政大学法学部教授。専攻は政治学・行政学。著書に、『ポピュリズムへの反撃』(角川書店)、『いまを生きるための政治学』(岩波書店)他多数。