【教室受講】 幕末の天皇Ⅱ―幕末政争と仁孝・孝明天皇
- 教室開催
- 藤田 覚(東京大学名誉教授)
18世紀末に始まる天皇権威の上昇は、天皇が幕末政治闘争の焦点になる契機となった。今期の講座では、光格天皇の子仁孝、孫孝明2代の天皇を取り上げる。仁孝の時期は、将軍が権威上昇のため天皇権威にすがるという状況が生まれたこと、父上皇の死後の称号に天皇号を再興させたことなどを紹介する。孝明は、日米和親条約、日米修好通商条約の締結など、鎖国から開国への大転換という激動の時期にあたり、鎖国攘夷を主張して幕府と対立した。対外政策と政治体制のあり方をめぐる、幕府と反幕抵抗勢力による激しい政治闘争のなかで天皇が焦点に浮上し、近代天皇制へと結果する過程を探る。(講師・記)
<各回のテーマ>
第1回 仁孝天皇の時代―将軍の天皇依存
第2回 孝明天皇の時代―鎖国・攘夷を主張
第3回 幕末政治闘争の焦点へ浮上
注意事項
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- 日程
- 2023/7/4, 7/18, 8/1
- 曜日・時間
- 指定の 火曜 13:00~14:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
- 設備費(税込)
- 495円
- 持ち物など
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- その他
- ★教室が変更になる場合があります。毎回、ロビーの教室表をご確認ください。
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講師詳細
- 藤田 覚(フジタ サトル)
- 1946年生まれ、1974年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、東京大学史料編纂所、東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、現在東京大学名誉教授。
著書に、『天皇の歴史06 江戸時代の天皇』(講談社、2011年。2018年、講談社学術文庫)、『泰平のしくみ』(岩波書店、2012年)、『日本近世の歴史4 田沼時代』(吉川弘文館、2012年)、『近世史料論の世界』(校倉書房、2012年)、『シリーズ日本近世史⑤ 幕末から維新へ』(岩波新書、2015年)、『勘定奉行の江戸時代』(ちくま新書、2018年)、『光格天皇』(ミネルヴァ書房、2018年)、『インテリジェンス都市・江戸 江戸幕府の政治と情報システム』(朝日新書、2022年)、『人物叢書 遠山景晋』(吉川弘文館、2022年)ほか多数。