続 縄文vs.弥生
  • 教室・オンライン同時開催

  • 設楽 博己(東京大学名誉教授)
講師詳細

 縄文時代と弥生時代、縄文文化と弥生文化は、対照的な時代であり文化であるとされています。もっとも大きな違いは、弥生時代に穀物栽培がはじまったこと、鉄器が使用されたこと、大陸との交通が活発になって国際化が進んだことです。縄文時代から弥生時代への変化、弥生時代の意義は、都市の成立や文字の使用、国家の形成といった、いわゆる文明化を導いた日本歴史の分水嶺ということにあるでしょう。こうした視点からすれば、縄文文化と社会はともすれば“野蛮“という烙印が押されがちでした。本当にそうでしょうか。前期は6つの視点から縄文時代と弥生時代を比較考察した本講座。今期は新たな3つの視点から、両者の違いがどこにあるのか、そしてその違いはなぜ生まれたのかを考えます。

<各回のテーマ>
1.縄文土器と弥生土器 複雑な文様で口縁が波打った縄文土器と、シンプルな文様と形の弥生土器はきわめて対照的である。この違いはなぜ生じたのか。

2.動物とのつきあい 動物に対する思いは縄文人と弥生人でおよそ異なっている。どのように違うのか、またそれは何に起因するのだろうか。

3.縄文人と弥生人 アイヌ・コロボックル論争から二重構造モデルまで、人骨からみた縄文人と弥生人の系譜の議論を整理し、近年のDNA分析の結果を紹介する。

<参考書>
設楽博己著「縄文vs.弥生―先史時代を九つの視点で比較する」(ちくま新書)

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日程
2022/10/5, 11/2, 12/7
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円

講師詳細

設楽 博己(シタラ ヒロミ)
1956年群馬県生まれ。静岡大学人文学部人文学科卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。専門は日本考古学(とくに縄文・弥生時代の文化と社会の研究)。国立歴史民俗博物館考古研究部助手・助教授、駒澤大学文学部助教授・教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を歴任。著書に『弥生再葬墓と社会』(塙書房、2008年)、『縄文社会と弥生社会』(敬文舎、2014年)、『弥生文化形成論』(塙書房、2017年)、『縄文vs.弥生』(ちくま新書、2022年)、共著に北条芳隆編『考古学講義』(ちくま新書、2019年)他多数。『顔の考古学―異形の精神史』(吉川弘文館、2021年)で第8回古代歴史文化賞大賞(2022年)を受賞。