英雄たちの三十年戦争

  • ヴァレンシュタイン
  • グスタフ・アドルフ
  • 高津 秀之(東京経済大学准教授)
講師詳細

三十年戦争(1618-1648年)ヨーロッパ史における一大転換期です。この時期に、古きヨーロッパは終焉を迎え、近代という新しい時代がはじまりました。三十年戦争史は、動乱の時代を生き抜いた英雄たちの物語でもあります。本講義では、彼らの生涯と業績に注目しながら、三十年戦争の過程をたどります。そして、この戦争の歴史的意義について考察します。(講師記)

<各回のテーマ>
10/24 皇帝フェルディナントと選帝侯フリードリヒ
三十年戦争は、神聖ローマ帝国のカトリック勢力とプロテスタント勢力の争いとしてはじまりました。第1回は、この両勢力のリーダーに焦点をあてながら、1618年の「プラハ窓外放擲事件」から1620年の「白山の戦い」に至る、三十年戦争初期の状況について述べます。

10/31 傭兵隊長ヴァレンシュタインとスウェーデン国王グスタフ・アドルフ
傭兵隊長ヴァレンシュタインの登場は、三十年戦争史のみならず、ヨーロッパの戦争史と政治史の転換点です。特に彼とその好敵手スウェーデン国王グスタフ・アドルフの戦いは、三十年戦争中のクライマックスと言えるでしょう。第2回は、1630年のスウェーデン王のドイツ上陸から、1634年のヴァレンシュタイン暗殺の時期を中心に、二人の英雄の生涯を紹介します。

11/14 枢機卿リシュリューと哲学者デカルト
三十年間の戦乱は、ヨーロッパの思想に大きな影響を与えました。フランスの枢機卿リシュリューは「国家理性」に基づいてフランスの戦いを主導し、「ヴェストファリア体制」と呼ばれる近代的な主権国家体制の確立に寄与します。一方、この戦争に兵士として参加したデカルトは、やがて自己の理性を重視する近代哲学を打ち立てます。第3回は、この二人に焦点をあてながら、三十年戦争の思想的意義を論じます。

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日程
2019/10/24, 10/31, 11/14
曜日・時間
指定の 木曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
その他
当日の教室はロビーのご案内をご確認ください。

講師詳細

高津 秀之(タカツ ヒデユキ)
1974年2月27日生。早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学。博士(文学,早稲田大学)。東京経済大学経済学部准教授。業績 「宗教改革百周年記念ビラにおけるルターの復活―宗教改革の図像学的トポスの継承と変容」甚野尚志・益田朋幸編『ヨーロッパ文化の再生と革新』知泉書館2016年197 – 216頁など。