古事記1日体験 古事記と日本書紀

  • 画像は国会図書館デジタルコレクションより
  • 矢嶋 泉(青山学院大学名誉教授)
講師詳細

 8世紀の初頭に成立した古事記(712年)と日本書紀(720年)の二つの史書については、本居宣長『古事記伝』の創出した二項対立的な捉え方――口承のことばを尊重した和風志向の古事記/中国史書を意識した漢風志向の日本書紀――が広く定着している。しかし、古事記に即していえば、宣長の解釈が基本的に誤りであったことが、すでに研究史を通じて明らかにされている。こうした情況をふまえ、本講座では主として日本書紀に焦点を当てて宣長説を再検討しながら、日本書紀の本質に新たな光を当ててみたい。(講師・記)

★初めてご参加の方には「『古事記』を読むための基本参考文献」プリントをおわたしできます。受付へお声がけください。


※月2回の常設講座「古事記を読み解く」もあります。下記ページよりご覧いただけます。
https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/60b2a54e-7ece-1c67-01b5-5dfdaec25247

【常設講座 全テーマ(予定)】 ※全30講を5期かけて進めます。今期は第5期です。

第1期(終了)
1 古事記はどのように読まれてきたか1 ―迷走する古事記研究史―
2 古事記はどのように読まれてきたか2 ―宣長の呪縛からの脱却―
3 下巻から読み解く古事記の構造1 ―仁徳記ⅰ―
4 下巻から読み解く古事記の構造2 ―仁徳記ⅱ―
5 下巻から読み解く古事記の構造3 ―履中記・反正記―
6 下巻から読み解く古事記の構造4 ―允恭記―

第2期(終了)
7 「古事記の表現世界」(古事記をより深く知るためのガイド1)
8 下巻から読み解く古事記の構造5 ―安康記・雄略記ⅰ―
9 下巻から読み解く古事記の構造6 ―雄略記ⅱ・清寧記―
10 下巻から読み解く古事記の構造7 ―顕宗記・仁賢記・武烈記―
11 下巻から読み解く古事記の構造8 ―継体記ⅰ―
12 下巻から読み解く古事記の構造9 ―継体記ⅱ・安閑~推古記―

第3期(終了)
13 「古事記序文研究史の陥穽」(古事記をより深く知るためのガイド2)
14 中巻から読み解く国家史の構想1 ―神武記―
15 中巻から読み解く国家史の構想2 ―綏靖~開化記・崇神記ⅰ―
16 中巻から読み解く国家史の構想3 ―崇神記ⅱ―
17 中巻から読み解く国家史の構想4 ―垂仁記―
18 中巻から読み解く国家史の構想5 ―景行記ⅰ―

第4期(終了)
19 「天武朝の古事記・元明朝の古事記」(古事記をより深く知るためのガイド3)
20 中巻から読み解く国家史の構想6 ―景行記ⅱ・成務記―
21 中巻から読み解く国家史の構想7 ―仲哀記―
22 中巻から読み解く国家形の構想8 ―応神記―
23 上巻から読み解く国家史の構想1 ―伊耶那岐・伊耶那美二神の国作り―
24 上巻から読み解く国家史の構想2 ―三貴子の誕生~天石屋―

第5期
25 「古事記と日本書紀」(古事記をより深く知るためのガイド4)
26 上巻から読み解く国家史の構想3 ―八俣遠呂智退治~根之堅州国―
27 上巻から読み解く国家史の構想4 ―大国主神の国作り―
28 上巻から読み解く国家史の構想5 ―葦原中国の言向け~天孫降臨―
29 上巻から読み解く国家史の構想6 ―木花之佐久夜毘売~鵜葺草葺不合命―
30 まとめ ―〈小帝国の史書〉古事記―


お申し込み

注意事項

日程はあくまで予定です。新型コロナの影響により変更の場合があります。

日程
2020/7/1
曜日・時間
指定の 水曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
持ち物など
必要な資料は当日教室にて配布いたします。
■参考テキスト
矢嶋 泉『古事記の歴史意識』(吉川弘文館)
矢嶋 泉『古事記の文字世界』(吉川弘文館)
沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉『新校 古事記』(おうふう。現在、品切れ状態)
※あくまで参考図書です。必要なレジュメは教室にて配布します。

★初めてご参加の方には「『古事記』を読むための基本参考文献」プリントをおわたしできます。受付へお声がけください。

講師詳細

矢嶋 泉(ヤジマ イヅミ)
1950年生。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程中退。博士(文学)。高知大学、聖心女子大学を経て、青山学院大学教授。2019年3月に定年退職。現在、青山学院大学名誉教授。主な著書:『古事記の歴史意識』(吉川弘文館、2008年)、『古事記の文字世界』(吉川弘文館、2011年)、『新校 古事記』(共編、おうふう、2015年)、『風土記』(共編、山川出版社、2016年)など。