ビザンツ帝国の「誕生」
入門1日講座
- 教室開催
- 倉橋 良伸(電気通信大学講師)
名前だけは聞いたことがあっても、実態をよく知らない国というのは必ずあるものです。
395年の東西分割以降のローマ帝国の東半分を人々は「東ローマ帝国」と呼び、西ローマ帝国の滅亡以後は「ビザンツ帝国」とも呼びます。そもそもなぜ「ビザンツ」と言われるのか、ローマとは何が異なり、何が同じなのかをお話しします。例えば、現在のイスタンブールである、帝都コンスタンティノポリスは「第二のローマ」と呼ばれ、元老院も存在しました。
6世紀には旧領の回復に成功し、古代帝国の再現さえ予感させます。ところが、7世紀にイスラームの快進撃が始まると、帝国は中東の大部分を喪失します。とはいえ、この国は1453年までさらに800年も存続する、信じ難い生命力を発揮します。その源泉は何だったのでしょう。
レギュラー講座で十字軍を取り上げていますが、ビザンツ帝国は時に十字軍を支援するかと思えば、今度は妨害するといった不可解な行動を繰り返します。なお、現在もウクライナなどの東欧各地に残る正教会の源であるギリシア正教会についても解説します。(講師記)
注意事項
本講座は【GW割キャンペーン対象講座】です。 GW割料金でのお申し込みはこちら(期間:5/3~5/7):https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/a720c55d-de0a-1ff0-ea36-6441e6609f65
- 日程
- 2023/5/13
- 曜日・時間
- 土曜 15:30~17:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 設備費(税込)
- 165円
- その他
- 教室は変更になる場合があります。当日ロビーの教室案内でご確認をお願いします。
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講師詳細
- 倉橋 良伸(クラハシ ヨシノブ)
- 1962年生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。専攻は、後期ローマ・初期ビザンツ帝国史。著書に『地中海世界史Ⅰ 古代地中海世界の統一と変容』、『歴史学の現在5 再生する終末思想』(以上共著・青木書店)、『古代地中海世界 古代ギリシア・ローマ史論集』(共著・清水弘文堂)、『彷徨-西洋中世世界』(共著・南窓社)、『躍動する古代ローマ世界』(編著・理想社)など。