フランスの誕生
入門1日講座
- 教室開催
- 倉橋 良伸(電気通信大学講師)
誰もが知っているフランスですから、いつ誕生したかという問いは奇異に感じるでしょう。
しかし、古代において既に現代の姿をしていたわけではありません。起源としては、フランク王国ということになりますが、そのまま今日の「フランス」になったのではありません。
結論を先に述べてしまうと、「フランス」が姿を現すのは、イギリスとの間で繰り広げられた「百年戦争(1337~1453年)」の終結後です。なおもその姿は、今と同じではありません。
本講座では、ローマ時代(ガリア)~フランク王国~フランス王国と変貌を遂げていくプロセスを追います。テーマは、フランスはラテン文化圏なのか(ゲルマン的要素は?)、フランス王は神聖ローマ皇帝の臣下なのか、など。そして、ブルターニュやプロヴァンス、ラングドックといった、標準的なフランスとは異なる地域をご紹介します。これこそがフランスの魅力の源泉とも言えます。改めてフランスとはいかなる国なのかを一緒に考えてみましょう。(講師記)
- 日程
- 2022/9/17
- 曜日・時間
- 土曜 15:30~17:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 設備費(税込)
- 165円
- その他
- 教室は変更になる場合があります。当日ロビーの教室案内でご確認をお願いします。
こんな講座も
講師詳細
- 倉橋 良伸(クラハシ ヨシノブ)
- 1962年生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。専攻は、後期ローマ・初期ビザンツ帝国史。著書に『地中海世界史Ⅰ 古代地中海世界の統一と変容』、『歴史学の現在5 再生する終末思想』(以上共著・青木書店)、『古代地中海世界 古代ギリシア・ローマ史論集』(共著・清水弘文堂)、『彷徨-西洋中世世界』(共著・南窓社)、『躍動する古代ローマ世界』(編著・理想社)など。