大乗仏教入門 密教の宇宙

  • 初転法輪像(サールナート考古博物館)
  • 吉村 誠(駒澤大学教授)
講師詳細

 釈尊(ブッダ)の教えは弟子たちに継承され、その一部は大乗仏教に結実しました。中国を経て日本に伝えられた仏教は、ほとんどすべてが大乗仏教です。仏教では人間の「こころ」を探求し、そこに苦しみの原因や、安らぎに至る道があることを解き明かしてきました。なかでも大乗仏教の「唯識」という思想は、人間の認識がいかに過去の経験や自我の影響を受けているかということを、心の深層まで掘り下げて追究しています。
 密教」はインドの後期大乗仏教であり、日本の真言宗や天台宗、チベット系の仏教として今日に伝えられています。密教といえば、極彩色の曼荼羅、不可思議な真言や陀羅尼、盛大に焚かれる護摩、即身成仏など、何かしら神秘的なイメージをお持ちの方も多いと思います。しかしその内容は、自己の心を向上発展させ、生命の活性化をうながすという、きわめて現実的なものであり、大乗仏教の集大成にふさわしい豊かな内容をもっています。
 今期は代表的な密教経典である『大日経』と『金剛頂経』を読みながら、曼荼羅に秘められた思想をひもときます。

1 1月16日 密教の源流―『大日経』と胎蔵曼荼羅を読む
2 2月20日 密教の観法―『金剛頂経』と金剛界曼荼羅を読む

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日程
2020/1/16, 2/20
曜日・時間
第3 木曜 13:30~15:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 5,940円 

講師詳細

吉村 誠(ヨシムラ マコト)
1969年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、駒澤大学教授。著書に『中国唯識思想史研究―玄奘と唯識学派―』(大蔵出版、2013年)、訳書に『続高僧伝Ⅰ』(大蔵出版、2012年)、主な論文に「唯識の思想史的意義」(『新アジア仏教史7 中国Ⅱ 隋唐』、佼成出版社、2010年)、「中国唯識思想史の展開」(『シリーズ大乗仏教7 唯識と瑜伽行』、春秋社、2012年)などがある。