遺跡から見る鎌倉と湘南の地形変化

  • 断層で切られた住居址
  • 上本 進二(神奈川災害考古学研究所 代表)
講師詳細

神奈川県の遺跡からは、地震に伴う地割れ・断層、液状化や火山災害、津波跡など多種の災害跡がみつかっています。とくに、鎌倉を中心とする湘南地方では、旧石器時代から現在までに様々な地形の変化の跡が遺跡に残されています。

前期では、地形の成り立ちを初歩から解説しながら、鎌倉を中心とする湘南地方の遺跡からみつかった地震の痕跡など、様々な地形変化の痕跡を紹介していきます。

①初歩から学ぶ神奈川の遺跡と地形
鎌倉・湘南を中心に、海岸、台地、丘陵、山地、低地、火山と変化に富んだ神奈川の地形と地質、そこに立地する遺跡について初歩から解説します。

②海岸地形のできかたと、海岸段丘、砂丘、砂州の遺跡
相模湾沿岸は地震のたびに隆起をするため、昔の海底が陸地になり、さらに台地になっていることが多くあります。これが海岸段丘です。海岸段丘のできかたを図に描いて理解します。また、海岸には海流が運んできた砂(小石もある)が堆積して、砂州や砂浜ができます。砂浜の砂が風で飛ばされると砂丘となります。遺跡はこのような場所にも立地していて、鎌倉では海岸部のほとんどの遺跡は砂丘にあります。

③川沿いの地形のできかたと河岸段丘の遺跡
川は台地を削って、谷戸という細長い谷をつくり、やがて大きな川となり、川沿いの平野ができます。その過程を図で描いて理解します。川に挟まれた台地には富士山と箱根の火山灰が堆積しており、その中に遺跡が埋もれています。神奈川県の平野と火山灰台地の遺跡について紹介します。

④台地と丘陵の地形のできかたと遺跡
台地から丘陵への変化を図解します。前回に引き続き、台地の遺跡を紹介します。台地から丘陵のできかたを図で描いて理解します。最近発掘調査が進む内陸部の台地の遺跡と山地の遺跡についても紹介します。

⑤鎌倉の丘陵の地形改変と歴史散歩(野外見学 10時北鎌倉駅スタート)
鎌倉の周囲は丘陵に囲まれていますが、鎌倉時代に要塞化(鎌倉城)による大規模な地形改変がおこなわれました。その痕跡を訪ねて、浄智寺→葛原岡神社→源氏山→寿福寺というルートでハイキングコースを歩きます。(解散は鎌倉駅です)

➅山の地形のできかたと、山地の遺跡と遺物の石材
丘陵が隆起し浸食が進むと山地になります。山地には山城や宗教関係の遺跡のほか、宮ケ瀬遺跡群のような山間地特有の遺跡が立地しています。また、鎌倉では鎌倉幕府防衛のため稜線部で大規模な地形改変が行われています。

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お申し込み
日程
2020/6/11, 7/9, 8/20, 9/10, 10/8, 11/12
曜日・時間
第2 木曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,820円 
設備費(税込)
990円

講師詳細

上本 進二(ウエモト シンジ)
1951年広島県生まれ。神奈川災害考古学研究所代表。
専攻は地形学・考古学・火山灰層序学・岩石学。共著書に『ふじさわの大地』(藤沢市教文センター)、『秦野市砂田台遺跡』など遺跡発掘調査報告書多数〈約250編〉 趣味は登山・水彩画。