考古学で探る古代豪族の実像と虚像 三輪氏と三輪山麓の古墳

  • 三輪山と箸墓古墳(講師撮影)
  • 今尾 文昭(関西大学講師)
講師詳細

 三輪山麓には、箸墓古墳がある。箸墓古墳は『日本書紀』に二度も登場する格別の古墳である。崇神紀では三輪山のオオモノヌシとヤマトトヒモモソヒメの神人婚の終幕に、天武紀では「壬申の乱」の戦況変化の場面に出て来る。古代人にとって、大いに意識された稀有の古墳ということだ。
 一方、三輪氏はオオモノヌシの子、オオタタネコを祖とする伝承をもち、飛鳥時代に活躍する古代豪族である。実際、6世紀後半以降、7世紀にかけて三輪山麓には彼らの奥津城となる前方後円墳(珠城山1~3号墳)や大型方墳(狐塚古墳)が営まれている。今期は箸墓古墳の存在や三輪山信仰をからめて、三輪氏の実像と虚像について考えます。(講師記)
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次期(4-6月期)は秦氏の足跡、京都太秦の古墳の予定です。
  
《2019年度》
第1回(2019年春期):(終了)馬見古墳群の存在と葛城氏
第2回(2019年夏期):(終了)葛城山麓の集落、古墳と葛城氏滅亡
第3回(2019年秋期):(終了)曽我川、飛鳥川と蘇我氏登場
第4回(2020年冬期):(終了)蘇我馬子と飛鳥の遺跡

《2020年度》
第5回(2020年春期)(終了) 蘇我氏本宗の滅亡と飛鳥の古墳
第6回(2020年秋期)(終了) 物部氏と石上一帯の古墳
第7回(2021年冬期) 三輪氏の存在と三輪山麓の古墳
第8回(2021年春期) 秦氏の足跡、京都太秦の古墳

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お申し込み
日程
2021/1/20
曜日・時間
水曜 13:15~16:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 7,040円 
設備費(税込)
165円
持ち物など
講義の途中、10~15分程度の休憩があります。

講師詳細

今尾 文昭(イマオ フミアキ)
1955年生。同志社大学文学部卒業。78年奈良県立橿原考古学研究所入所。同研究所附属博物館学芸課長、同研究所調査課長を歴任。2016年定年退職。現在、関西大学非常勤講師。博士(文学)。日本考古学。著書に『古墳文化の成立と社会』 『律令期陵墓の成立と都城』『ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群』など。