「平家物語」の人物を読む 建礼門院徳子 第Ⅳ期

  • 栃木 孝惟(千葉大学名誉教授)
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六道輪廻の皇妃・建礼門院徳子
第Ⅳ期:大原御幸と女院の六道語りを中心に 

平家物語を生きる人物を通して、人間と歴史、救済と幸福を考えるシリーズです。今期からは建礼門院徳子を取り上げます。
<講師の言葉>
 いかなる親の子として生まれ、いかなる時代に生を承けるかは、人の子のこの世で出会う最初の不如意である。久寿二年(一一五五)、安芸守平清盛という一地方長官、そして武門の家の娘として生まれた徳子は、自らの背負った宿命の星の下で、日本国の皇妃、そして天子の母となる。しかし、その身体に背負わざるを得なかった政治的宿命は波瀾に満ちた人生の軌跡と希有な宿命のドラマを生みだした。
 今期は、大原の里寂光院に隠棲した建礼門院の許を訪れる後白河法皇の名高い大原御幸の様相、そして、法皇に我が生涯を現世に六道を輪廻したものとして回顧する女院の六道語りなど、建礼門院の物語の最終部を考察する。(講師記)

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日程
2019/7/25, 8/22, 9/26
曜日・時間
木曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,748円 

講師詳細

栃木 孝惟(トチギ ヨシタダ)
東京大学文学部、同大学院博士課程修了。千葉大学文学部教授を経て、1999~2005年3月まで清泉女子大学教授。千葉大学名誉教授。日本中世文学専攻。著書に『平家物語 上下』(ほるぷ出版)、『軍記と武士の世界』(吉川弘文館)、『軍記物語形成史序説-転換期の歴史意識と文学』(岩波書店)など。共著に古典アルバム『平家物語』(明治書院)、『保元物語 平治物語 承久記』(岩波書店)、編著に『平家物語の成立』(有精堂)、『保元物語の形成』(汲古書院)。