キリスト教と文学 遠藤周作の思索をたどる
  • 教室開催

  • ミケランジェロのピエタ像(御子イエスを抱く聖母マリア像)(バチカン蔵)
  • 中村 匡克(英文学者)
講師詳細

 「遠藤周作の思索をたどる」の講義は、今回の第7期(2022年10月~12月)を以って最終回とします。遠藤周作は12歳の時に愛する母が受洗するので、その母を喜ばせたい一心で、信仰心もないのに「洗礼を受けます」と神父に安直に答え、その行為が彼の「人生を大きく横切る」苦悩の源となり、その負い目から多くの傑作が誕生します。
 27歳の時に、戦後最初の官費留学生として渡仏した時に、偶然、同船した井上洋治氏(後にカトリック司祭となる)は信仰の「戦友」となり、二人で「和服の似合う基督教」を求め続けます。それが最後の傑作『深い河』です。白人カトリック司祭のキリスト教ではなく、「日本人に似合う基督教」を追求したものです。

 和服の合う切支丹なりさくらかな  (講師・記)

<各回に読むテーマと作品> ※作品は、お手数ですが、各自でご準備ください。
第1~2回 『切支丹の里』 (中公文庫)
第3~6回 『深い河』 (新装版 講談社文庫)
※進捗状況により、作品の進路が変更になる場合がございます。

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お申し込み
日程
2022/10/3, 10/17, 11/7, 11/21, 12/5, 12/19
曜日・時間
第1・3 月曜 11:00~12:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 18,480円 
設備費(税込)
990円
持ち物など
<各回に読むテーマと作品>※作品は、お手数ですが、各自でご準備ください。
第1~2回 『切支丹の里』 (中公文庫)
第3~6回 『深い河』 (新装版 講談社文庫)

講師詳細

中村 匡克(ナカムラ マサカツ)
専門は英語・英文学、比較文学、聖書研究。『神が初めに創られたものとは-俳句で読む聖書物語』(日本キリスト教団出版局)、アブラハム・ヘッシェル著『人間とは誰か』(訳、同出版局)、『Bible-Mark<イエスの一生>』(吾妻書房)、『異邦人ヨブの苦難と実存―旧約聖書文学の世界』(荒竹出版)、『ワードパル英和辞典』(小学館)、『英語語義語源辞典』(三省堂)、『英語教育のための文学案内事典』(渓流社)、『ロバート・バーンズ訳詩集』(国土社)ほか。現在、当カルチャーセンターの他に、早稲田大学エクステンション・センターや教会などで、旧約聖書、新約聖書、英語聖書、キリスト教文学、聖書の読み方、シェイクスピアなどを講義している。元工学院大学教授。現在、日本英語表現学会(日本学術会議関連団体)の名誉会長。