イギリス帝国400年の歴史 帝国再編と第二次大戦

  • 木畑 洋一(東京大学名誉教授)
講師詳細

帝国再編と第二次世界大戦(20世紀前半)

 イギリス帝国は、「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれたことがあるように、すべての大陸に、さらにさまざまな海域に広がっていた。その帝国支配を基盤として、19世紀半ば以降イギリスは世界の覇権国となり、政治的にも経済的にも軍事的にも大きな影響力をもった。イギリス帝国は、第二次世界大戦以降の脱植民地化の進展によって解体していったが、帝国支配の残影は、21世紀の現在でも、世界の各地に見ることができる。
 この講義では、2018年10月から2年をかけ、約400年前にイギリス帝国が築きあげられはじめたときから現在まで、帝国形成と解体の過程を追い、世界の近現代史におけるその意味を探っていきたい。1902年に日英同盟を結ぶなど、イギリス帝国と密接につながりながらアジアでの帝国支配国となった日本との関係についても、できる限り触れてみたい。
(講師・記)

<各回のテーマ>
第1回   ヴェルサイユ体制・ワシントン体制下のイギリス帝国
第2回   英連邦論
第3回   宥和政策と帝国再編
第4回   第二次世界大戦とイギリス帝国
第5回   脱植民地化論
第6回   インドの独立と分割



【すべてのテーマ予定】※今期は帝国再編と第二次世界大戦(20世紀前半)を取り上げます。

第一次帝国から第二次帝国へ(17世紀~19世紀前半)  終了
① 序論・日本から見るイギリス帝国
② 「沖合の島国」から帝国へ:大西洋をまたぐ第一次帝国
③ インド支配の始動:第二次帝国へ
④ 太平洋での移民植民地:オーストラリアとニュージーランド
⑤ 自由貿易帝国主義とアジア
⑥ 「海の帝国」の展開

帝国主義の時代(19世紀後半)   終了
① エジプト占領とアフリカの分割
② 南アフリカ戦争
③ 帝国意識論
④ 日英同盟論
⑤ 第一次世界大戦とイギリス帝国
⑥ アイルランドの独立

帝国再編と第二次世界大戦(20世紀前半)
① ヴェルサイユ体制・ワシントン体制下のイギリス帝国
② 英連邦論
③ 宥和政策と帝国再編
④ 第二次世界大戦とイギリス帝国
⑤ 脱植民地化論
⑥ インドの独立と分割

帝国の解体とその残影(20世紀後半~現代)
① イスラエルの誕生とパレスチナ問題
② アフリカの年
③ 「スエズ以東」からの撤退
④ ジンバブエと香港
⑤ 帝国解体とイギリス社会
⑥ 帝国支配の残影と現代世界

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お申し込み
日程
2019/10/22, 11/26, 12/24, 1/28, 2/25, 3/24
曜日・時間
第4 火曜 10:30~12:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,820円 
持ち物など
※テキスト指定はありません。必要な資料は当日教室にて配布します。

講師詳細

木畑 洋一(キバタ ヨウイチ)
1946年岡山県生まれ。1970年東京大学教養学部卒業。東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、成城大学教授を経て現在。専攻はイギリス帝国史、国際関係史、国際関係論。著書に『イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座』(有志舎)、『第二次世界大戦―現代世界への転換点』(吉川弘文館)、『帝国のたそがれ―冷戦下のイギリスとアジア』(東京大学出版会)、『東アジア近現代通史―19世紀から現代まで』(岩波現代全書・共著)、『二十世紀の歴史』(岩波新書)、『チャーチル―イギリス帝国と歩んだ男 (世界史リブレット人)』(山川出版社)、『帝国航路を往く』(岩波書店)などがある。