安全保障から世界を読む 全6回

  • 「安全保障から世界を読む」講師陣
  • 中山 俊宏(慶応義塾大学教授)
  • 小谷 哲男(明海大学教授)
  • 福島 康仁(防衛研究所 主任研究官)
  • 大澤 淳(中曽根平和研究所 主任研究員)
  • 鶴岡 路人(慶応義塾大学 准教授)
  • 佐竹 知彦(防衛研究所 主任研究官)
全ての講師
講師詳細

 情報・技術という要素も加わり、非物理的なサイバー空間、宇宙空間まで緊張が広がるという新たな局面を迎えた世界情勢。気鋭の講師陣が、安全保障を基軸に世界情勢を読み解きます。

※各回ごとにもお申し込みいただけます。各回のURLをご参照ください。

①「アメリカという選択肢:本当に頼れるのか」
 9/19(土) 15:30-17:00 慶応義塾大学教授 中山俊宏

 日本の安全保障政策の根幹には日米同盟がある。同盟はその時々の情勢に対応するなかで形を変えてきた。冷戦中に出来上がった日米同盟は、いまはその姿を大きく変えている。しかし、その根幹にはアメリカの国際主義と自国の卓越性(プライマシー)を維持しようという決意がアメリカの側にあるということが前提となっていた。いまそれが大きく揺らいでいる。果たして日本は、同盟の向こう側について考えなければいけない状況に直面しているのか。アメリカとの関係さえ整えておけばという発想からは抜け出なければいけないのか。本シリーズのキックオフとして、初回は同盟の健康診断をする。

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https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/3b646eaa-9902-c9e3-d1ee-5e3d1183ce9f

②「海の安全保障」
 10/3 (土)13:00-14:30  明海大学教授 小谷哲男

 四方を海に囲まれた日本にとって、海の安全は国民の生活と国家の生存に関わる大きな問題である。東シナ海では、中国が尖閣諸島の周辺に軍や海上警察の船を送り込んでいる。南シナ海では、中国が人工島の軍事化を進めて、航行の自由が脅かされる状況が続いている。中東の海でも、米・イラン関係の緊張によって、航行の安全確保が急務となっている。また、世界の海には今でも海賊が出現し、商船の航行が危険にさらされている。本講義では、海の重要性と日本が直面する課題について理解することを目指す。

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https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/83f224f5-1a98-325b-2ffa-5e3d1295d1a9


③「宇宙と安全保障」
 10/17(土)13:00-14:30 防衛研究所 政策研究部 グローバル安全保障研究室 主任研究官 福島康仁

 普段意識されることはないが、宇宙利用は日々の生活に欠かせないものとなっている。例えば、スマートフォンに組み込まれたGPS受信機によって、我々は迷うことなく目的地にたどり着けている。同時に、宇宙利用は各国の安全保障においても重要性が増している。特に米国は湾岸戦争以降、人工衛星を使用することで、陸海空での戦いを有利に進めてきた。その一方で、宇宙ゴミの増加や宇宙利用を妨害する兵器の開発・使用の活発化に伴い、安定的な宇宙利用が脅かされるようになっている。本講義では、軍民両面における宇宙利用の現状を確認したうえで、米国をはじめとする主要国がどのようにして安定的な宇宙利用を維持しようとしているのかを解説する。

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④「サイバー空間の安全保障」
 10/24(土)13:00-14:30  中曽根平和研究所主任研究員  大澤淳

 国家が関与したとみられるサイバー攻撃が、この10年で急速に増加し、またその被害も深刻化している。最近の大手電機メーカーを狙った中国からの攻撃は、その氷山の一角である。サイバー空間は目に見えないが、見えないことを良いことに、愉快犯、金銭目的の犯罪者、企業秘密を狙うハッカー、国家が関与する攻撃グループ、様々な悪意ある者たちが、あなた自身を、あなたが働く会社を、あなたの国をカモにしようと狙っている。今サイバー空間で何が起こっているのか。国を、企業を、自分自身を守るためにどうすれば良いのか。最新のサイバー情勢の分析とその対策を知ることで、サイバー空間の安全保障への理解を深める。

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⑤「揺れ動くヨーロッパとNATO」
 10/31(土)13:00-14:30 慶応義塾大学准教授 鶴岡路人

 ヨーロッパが揺れている。地続きのロシアが脅威として復活した他、テロや紛争のやまない中東や北アフリカは、ヨーロッパにとって近隣地域である。移民・難民の流入も続いている。加えて、トランプ政権の誕生以来、米欧の同盟であるNATO(北大西洋条約機構)も動揺が隠せない。追い打ちをかけるかのように、2020年1月末にはイギリスがEU(欧州連合)から離脱した。
 日本から地理的には離れたヨーロッパだが、同盟国であるアメリカとの付き合い方、そして最近は中国への対応など、日本と共通する安全保障上の課題を抱えている。ヨーロッパを通じて、日本や世界を考えたい。

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⑥「アジア太平洋の安全保障と日豪関係」
11/21(土)13:00-14:30 防衛研究所 政策研究部 防衛政策研究室  主任研究官 佐竹知彦

 冷戦後、日本はアメリカとの緊密な同盟関係を維持する一方で、韓国やインド、オーストラリアといったアメリカの同盟国やパートナー国との安全保障協力を強化してきた。特に近年、日豪の安全保障協力は「準同盟」と呼ばれるレベルにまで発展している。本講義では、冷戦後の日豪及び日米豪の安全保障協力の強化の要因を探ることで、日本の防衛政策及びアジア太平洋の安全保障に対する理解を深めることを目的とする。

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お申し込み

注意事項

【講義時間にご注意ください】
9/19中山講師のみ15:30-17:00です。(13:30-15:00「アメリカ大統領選挙の行方」があるため)
他の回はすべて13:00-14:30です。

日程
2020/9/19, 10/3, 10/17, 10/24, 10/31, 11/21
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,140円 一般 25,740円
設備費(税込)
990円

講師詳細

中山 俊宏(ナカヤマ トシヒロ)
慶応義塾大学総合政策学部・教授/日本国際問題研究所・客員研究員。
1967年生まれ、東京都出身。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際政治学専攻博士課程修了。博士(国際政治学)。ワシントン・ポスト紙極東総局記者、日本政府国連代表部専門調査員、日本国際問題研究所主任研究員、ブルッキングス研究所招聘客員研究員、津田塾大学国際関係学科准教授、青山学院大学国際政治経済学部教授等を経て、2014年4月より現職。2017年にはサー・ハワード・キッペンバーガー・チェア客員教授(ビクトリア大学ウェリントン戦略研究センター)、2018~19年にはウッドロウ・ウィルソン・センター・ジャパン・フェロー。専門はアメリカ政治・外交、国際政治、日米関係。主な著書に、『アメリカン・イデオロギー』(単著、勁草書房)、『介入するアメリカ』(単著、勁草書房)、『アメリカにとって同盟とはなにか』(共著、中央公論、13年)、『オバマ・アメリカ・世界』(共著、NTT出版、12年)、『世界政治を読み解く』(共編著、ミネルヴァ書房、11年)などがある。第10回中曽根康弘奨励賞受賞。
小谷 哲男(コタニ テツオ)
日本国際問題研究所主任研究員を兼任。専門は日本の外交・安全保障政策、日米同盟、インド太平洋地域の国際関係と海洋安全保障。大阪教育大学教養学部卒、同志社大学大学院アメリカ研究科修士課程修了、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。ヴァンダービルト大学日米センター研究員、海洋政策研究財団研究員、岡崎研究所研究員、日本国際問題研究所研究員、明海大学准教授等を経て現職。主な共著として、『現代日本の地政学:13のリスクと地経学の時代』(中公新書、2017年)、『アジアの国際関係:移行期の地域秩序』(春風社、2018年)、『アメリカ太平洋軍の研究:インド太平洋地域の安全保障』(千倉書房、2018年)。平成15年度防衛庁長官賞受賞。
福島 康仁(フクシマ ヤスヒト)
防衛省 防衛研究所 政策研究部 グローバル安全保障研究室 主任研究官。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター研究員補、防衛省防衛研究所研究員を経て、2019年より現職。専門は宇宙政策。2013年8月から10月まで、米国ジョージ・ワシントン大学宇宙政策研究所訪問研究員。著書に『宇宙と安全保障―軍事利用の潮流とガバナンスの模索』(千倉書房、2020年)がある。
大澤 淳(オオサワ ジュン)
1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部卒、同大学大学院法学研究科修士課程修了。世界平和研究所(現中曽根平和研)研究員、同主任研究員、内閣官房国家安全保障局参事官補佐を経て、2017年より現職。鹿島平和研究所理事、経団連21世紀政策研究所研究主幹を兼務。外務省国際情報統括官組織専門分析員、外務省総合外交政策局外交政策調査員、米国ブルッキングス研究所客員研究員、政策研究大学院大学客員研究員、内閣官房国家安全保障局シニアフェローを歴任。専門は国際政治学(戦略評価、サイバー安全保障)。最近の著作に「サイバーセキュリティ-カギを握るサイバージオポリティクス」『2020年生き残りの戦略』(創成社、2020年)。
鶴岡 路人(ツルオカ ミチト)
慶応義塾大学総合政策学部准教授。
1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学大学院法学研究科修士課程、米ジョージタウン大学大学院留学を経て、英ロンドン大学キングス・カレッジにて博士号(PhD in War Studies)取得。在ベルギー日本国大使館専門調査員(NATO担当)、米ジャーマン・マーシャル基金(GMF)研究員を経て、2009年から2017年まで防衛省防衛研究所(教官、主任研究官を歴任)。2017年から現職。東京財団政策研究所主任研究員を兼務。専門は国際安全保障、欧州政治、NATO、EUなど。最近の著書に『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)がある。
佐竹 知彦(サタケ トモヒコ)
 1978年東京生まれ。應義塾大学法学部卒業後、同大学大学院法学研究科修士課程、オーストラリア国立大学太平洋アジア研究所博士課程修了(国際関係論)。2010年防衛研究所入所、2015年より現職。その間、防衛省防衛政策局国際政策課部員(多国間の安全保障担当)、慶應義塾大学法学部非常勤講師、オーストラリア国立大学豪日研究センター客員研究員、法政大学グローバル教養学部非常勤講師、一橋大学法学部非常勤講師等を歴任。専門はアジア太平洋の安全保障、日米同盟、日米豪の安全保障協力。最近の著書として、「豪州とインド太平洋―多極化時代における新たな秩序を求めて」『国際安全保障』第46巻第3号(2018年)など。