考古学が挑む邪馬台国10の問い

  • 設楽 博己(東京大学教授)
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『魏志倭人伝』は3世紀の日本列島に邪馬台国という強国があり、女王が治めていたことを伝えています。女王の名は卑弥呼。わずか2000字ほどにすぎない倭人伝は倭人と倭国を克明に描いていますが、なぜか邪馬台国がどこにあったのかはっきりしません。古代史最大の謎です。文献史学によって大和地方か北部九州地方に絞られたものの、手詰まり状態です。そのような中、なぞ解きに大いに貢献しているのが考古学といってよいでしょう。この講座では、現在考古学では邪馬台国をめぐる問題に関してどのように考えられているのか紹介し、私の考えを述べることにします。

1) 奴国衰退の理由はなにか?
2) 銅鐸はなぜ消えたのか?
3) 倭人伝の「黥面文身」は本当か?
4) 倭国乱の意義とはなにか?
5) 卑弥呼共立の意義とは?
6) 纏向遺跡出土木製仮面の役割は?
7) 卑弥呼が手に入れた銅鏡100枚とは?
8) 卑弥呼の墓はどこか?
9) 邪馬台国はどこか?
10) 狗奴国はどこか?

画像は「纏向遺跡出土の木製仮面」
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この講座は終了しました
日程
2019/4/6
曜日・時間
土曜 13:00~16:15
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,264円 一般 7,560円
その他
講座時間に途中15分の休憩を含みます。

講師詳細

設楽 博己(シタラ ヒロミ)
1956年群馬県生まれ。静岡大学人文学部人文学科卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。専門は日本考古学(とくに縄文・弥生時代の文化と社会の研究)。国立歴史民俗博物館考古研究部助手・助教授、駒澤大学文学部助教授・教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。主な著書に、『十二支になった動物たちの考古学』(編著、新泉社)、『縄文社会と弥生社会』(敬文舎)、『弥生再葬墓と社会』(塙書房)、『日本の美術第499号-縄文土器晩期-』(至文堂)、『原始絵画の研究論考編』(編著、六一書房)、『先史日本を復原する4-稲作到来-』(共編著、岩波書店)、『三国志がみた倭人たち-魏志倭人伝の考古学-』(編著、山川出版)など。