【教室受講】復帰後沖縄における私擬憲法の系譜 人々はどのような「憲法案」を創造したか?
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  • 今福 龍太(文化人類学者)
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 私は2014年、世界を〈群島〉としてとらえる自身のヴィジョンによりながら、主に沖縄に向けて、「群島響和社会〈平行〉憲法」を実験的に起草した。このアイディアの源泉には、沖縄「反復帰」論の最重要の思想家・詩人、川満信一による「琉球共和社会憲法私案」(1981)があった。この、「日本国」および「日本国憲法」への包摂を拒むラディカルかつユートピア的な自主憲法の宣言文をいまあらたに読み解きつつ、さらに「復帰」によって失われた沖縄の尊厳を回復しようとするいくつもの真摯な私擬憲法の試み、中宗根勇の「琉球共和国憲法私案」(1981)、玉野井芳郎の『沖縄自治憲章(案)』(1985)、高良勉の「琉球共和社会ネットワーク型連邦・憲法私案」(2000)、真久田正の『沖縄独立研究序説』(2013)など数多い自主憲法案の流れを簡潔にたどる。こうした視点で「復帰」から現在までの半世紀の「沖縄問題」を問い直すことは、同時に、現代世界そのものの権力構造を批判的にとらえる新たな展望へとつながるだろう。 (講師・記)

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日程
2022/12/17
曜日・時間
土曜 18:30~20:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

今福 龍太(イマフク リュウタ)
1955年東京生まれ。文化人類学者。クレオール文化研究の第一人者。奄美自由大学主宰。奄美では唄者、沖縄では吟遊詩人。詩誌『KANA』同人。著書に『ここではない場所』、『ミニマ・グラシア』、『薄墨色の文法』、『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(以上、みすず書房)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室)、『小さな夜をこえて──対話集成』(水声社)、『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(新潮選書)、『ボルヘス「伝奇集」 迷宮の夢見る虎』(慶應義塾大学出版会)、『サッカー批評原論』(コトニ社)など多数。主著『クレオール主義』、『群島-世界論』を含む著作集『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)が2018年に完結。最新刊に『原写真論』(赤々舎)、『ぼくの昆虫学の先生たちへ』(筑摩書房)。