キリスト教と文学
  • 教室開催

  • 沈黙の碑:人間がこんなに哀しいのに、 主よ、海があまりにも碧いのです-遠藤周作
  • 中村 匡克(英文学者)
講師詳細

「遠藤周作の思索をたどる」の第三期です。
遠藤周作は最初から真面目なカトリック教徒であったのではなく、12歳の時に愛する母が受洗するので、その母に勧められて何の自覚もなく「洗礼を受けます」と神父に安直に答えてしまいます。その安直な受洗が彼の生涯を大きく横切るほどの決定的苦悩の源となります。著者のフランスでの留学体験を通して、「白い人」欧州人のカトリックだけがキリスト教なのかを問い、「黄色い人」日本人の信仰とは何なのかを問います。その結果、受難と殉教の信仰、踏絵の信仰という苦悩の信仰を問う思索が始まります。その代表作が『沈黙』です。
  沈黙の言葉を聞くや秋深し  一声
(講師・記) 



<各回の講義テーマ>
第1~3回『沈黙』(新潮文庫)
第4~6回『イエスの生涯』(新潮文庫)

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2021/10/4, 10/18, 11/1, 11/15, 12/6, 12/20
曜日・時間
第1・3・5 月曜 11:00~12:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 18,480円 
持ち物など
<テキスト>
各回で指定されているテキストを各自ご用意の上、ご参加ください。

講師詳細

中村 匡克(ナカムラ マサカツ)
専門は英語・英文学、比較文学、聖書研究。『神が初めに創られたものとは-俳句で読む聖書物語』(日本キリスト教団出版局)、アブラハム・ヘッシェル著『人間とは誰か』(訳、同出版局)、『Bible-Mark<イエスの一生>』(吾妻書房)、『異邦人ヨブの苦難と実存―旧約聖書文学の世界』(荒竹出版)、『ワードパル英和辞典』(小学館)、『英語語義語源辞典』(三省堂)、『英語教育のための文学案内事典』(渓流社)、『ロバート・バーンズ訳詩集』(国土社)ほか。現在、当カルチャーセンターの他に、早稲田大学エクステンション・センターや教会などで、旧約聖書、新約聖書、英語聖書、キリスト教文学、聖書の読み方、シェイクスピアなどを講義している。現在、日本英語表現学会(日本学術会議関連団体)の名誉会長。