【教室受講】 幕末の天皇 Ⅰ 光格天皇とその時代
  • 教室開催

  • 講師:藤田覚さん
  • 桜町殿行幸図 国立公文書館デジタルアーカイブより
  • 桜町殿行幸図 国立公文書館デジタルアーカイブより
  • 藤田 覚(東京大学名誉教授)
講師詳細

 幕末・明治維新期の前提として、18世紀末に始まる天皇と将軍の関係の変化を取り上げます。閑院宮(かんいんのみや)家から後桃園天皇の養子として皇位を継承した光格天皇(1771~1840)は、強い君主・皇統意識を背景に、幕府に天明飢饉に苦しむ窮民の救済を求め、朝廷儀式や神事の再興・復古、御所の復古的造営を実現し、天皇権威を回復・上昇させました。さらに、約900年ぶりに死後の称号に天皇号が再興され、天皇が日本社会の権威の頂点にあることが明示されました。
 光格天皇が切り開いた天皇権威の上昇は、孫の孝明天皇が幕末政治闘争の焦点になる契機となりました。光格天皇の生涯と、その事績を考えます。(講師・記)
<各回テーマ>
第1回  皇位継承の事情と帝王教育
第2回  窮民救済の要請と朝廷儀式・神事の再興復古
第3回  御所の復古的造営と尊号一件

この講座は終了しました

注意事項

★こちらは教室での受講のお申し込みになります。

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https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/66ddf21a-783c-f89f-274c-6409a315771e

●本講座はメールアドレスのご登録のある方全員に、Zoom招待状をお送りいたします。当日、教室にお越しになれない場合は、オンラインで受講いただけます。

日程
2023/5/2, 5/9, 5/16
曜日・時間
火曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
持ち物など
必要なレジュメは当日教室で配布します。メールアドレスのある方にはデータもお送りします
その他
★教室が変更になる場合があります。毎回、ロビーの教室表をご確認ください。

講師詳細

藤田 覚(フジタ サトル)
1946年生まれ、1974年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、東京大学史料編纂所、東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、現在東京大学名誉教授。
著書に、『天皇の歴史06 江戸時代の天皇』(講談社、2011年。2018年、講談社学術文庫)、『泰平のしくみ』(岩波書店、2012年)、『日本近世の歴史4 田沼時代』(吉川弘文館、2012年)、『近世史料論の世界』(校倉書房、2012年)、『シリーズ日本近世史⑤ 幕末から維新へ』(岩波新書、2015年)、『勘定奉行の江戸時代』(ちくま新書、2018年)、『光格天皇』(ミネルヴァ書房、2018年)、『インテリジェンス都市・江戸 江戸幕府の政治と情報システム』(朝日新書、2022年)、『人物叢書 遠山景晋』(吉川弘文館、2022年)ほか多数。