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お申し込み弥生文化と対外交流 楽浪郡と三韓・倭の交流のはじまり
- 高久 健二(専修大学教授)
日本列島の弥生文化は、稲作農耕文化の定着、金属器の出現、墳丘墓の出現などに特徴づけられます。これら弥生時代に新たに出現した文化要素の多くは、朝鮮半島との交流を通じてもたらされたものです。とくに紀元前108年に前漢武帝によって朝鮮半島北部に設置された楽浪郡は、朝鮮半島南部の三韓や日本列島の倭が中国王朝と交流する窓口となりました。楽浪郡を通じた漢王朝との交流によって、漢の文物が三韓や倭にもたらされるようになりました。今回の講座では、考古学的成果をもとに、紀元前1世紀~紀元後1世紀代における中国大陸の漢王朝、朝鮮半島の楽浪郡・三韓、日本列島の倭など東アジアをめぐる対外交流について論じます。(講師記)
2020年6月開講。途中受講歓迎です。
第11回
朝鮮半島南部における三韓の成立と対外交流-三韓と楽浪郡との交流のはじまり-
朝鮮半島南部地域において紀元前2世紀後葉頃に成立する三韓諸国の文化と楽浪郡を通じた漢王朝との対外交流について論じます。
第12回
北部九州における王墓の出現と対外交流-倭と楽浪郡・三韓との交流-
伊都国や奴国など北部九州のクニグニで出現する王墓や志賀島の金印を取り上げて、弥生時代中期後葉~後期前半における東アジアとの交流について論じます。
第13回
日本列島と朝鮮半島の交流最前線-壱岐・原の辻遺跡と泗川・勒島遺跡-
壱岐・原の辻遺跡と泗川・勒島遺跡の発掘調査成果をもとに、北部九州と朝鮮半島南部の交流最前線の様相について論じます。
※都合により変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 日程
- 2021/4/24, 5/29, 6/26
- 曜日・時間
- 指定の 土曜 15:30~17:15
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 8,910円
- 設備費(税込)
- 495円
- 持ち物など
- 必要なレジュメは当日教室にて配布します。
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講師詳細
- 高久 健二(タカク ケンジ)
- 1967年生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了、韓国・東亜大学校大学院史学科博士課程修了・文学博士取得。九州大学大学院比較社会文化研究科助手、埼玉大学教養学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専門は韓国・朝鮮考古学、東アジアの古墳文化。著書:『楽浪古墳文化研究』(学研文化社)