畿内周辺諸国の地方豪族と王権との関わり

  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
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古代の地方豪族の有り様を、王権や中央豪族との関係を通して、歴史的にどのように位置づけ、それにいかなる評価を下すかが、いま古代の豪族研究の分野では大きな課題となっています。畿内と直接、境を接する周辺諸国は中央勢力の影響を受けやすく、政治的には「準畿内」の様相を呈する地域が少なくありません。したがってこれらの地域を拠点とする豪族たちは、中央への従属性と地方豪族としての独立性という、互いに相容れない二面性を併せ持つ特異な存在と見ることができます。伊賀と近江の豪族についてもそのような特異性が顕著に認められますが、今回は大友皇子の母方氏族である伊賀の豪族の正体を探り、さらにおきなが息長氏や坂田氏のような近江の豪族が、天武朝に「準皇親」の待遇を受け、真人姓を与えられた理由を検討することで、この特異性の実態に迫りたいと考えています。(講師記)

<各回のテーマ>

第1回 伊賀采女やかこのいらつめ宅子娘(大友皇子生母)の出身氏族と伊賀国造の実体(Ⅰ)
第2回 伊賀采女やかこのいらつめ宅子娘(大友皇子生母)の出身氏族と伊賀国造の実体(Ⅱ)
第3回 近江の真人賜姓氏族と壬申の乱

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お申し込み
日程
2021/1/9, 2/13, 3/13
曜日・時間
第2週 土曜 13:00~14:45
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。