白洲正子の愛した十一面観音 

  • 齊藤 経生(女子美術大学名誉教授)
講師詳細

白洲正子は、幼い頃より能を学び、14歳で女性として初めて能舞台に立ち、能、古典文学、工芸、古美術、自然など多くの随筆を執筆しています。なかでも『巡礼の旅 西国三十三ヶ所』、『かくれ里』、『十一面観音巡礼』、『私の古寺巡礼』のように、その土地の心象風景とともに日本の古寺・古仏に関する随筆を著しています。なかでも『十一面観音巡礼』(新潮社 1975初版、講談社文芸文庫1992初版)は、白洲作品のなかでも代表作の一つと言えるでしょう。
本講座では『十一面観音巡礼』を底本として日本の十一面観音像について学んでみたいと思います。はじめに十一面観音の基本的な造形(図像)について説明し、次いで『十一面観音巡礼』に採録されている主な十一面観音像を中心に、白洲正子の視点をふまえやさしく解説します。まとめとして、飛鳥、奈良、平安時代を中心に日本における十一面観音の信仰と造像のながれを概観します。なお、十一面観音の理解と鑑賞の一助としてスライド映写を多用します。

この講座は終了しました
日程
2019/10/28
曜日・時間
月曜 13:00~14:45
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

齊藤 経生(サイトウ ツネオ)
1941年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻博士課程修了。1977年女子美術大学講師、助教授、教授を勤める。主に日本を中心としてインド、中国など東洋の仏教美術史を専門とする。主な著書に『仏像観賞の旅』(共著)里文出版、論文に『定朝様の誕生』(「歴史公論」116号雄山閣)、『鶏足寺の本地仏について』(「國華」985号 朝日新聞社)ほか。