禅の神通力と「正法眼蔵」 「正法眼蔵」「神通」巻と「他心通」巻
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  • 石井 清純(駒澤大学教授)
講師詳細

 仏教では、修行の成果として6種の「神通力」(超常的な能力)の獲得を謳います。教理的にはそのうちの5種は、仏教でなくとも獲得できるものであり、6つめの「漏尽通(煩悩を消し去る智慧)」こそが仏陀として大切なものであるとされています。
 しかし、禅ではこれらの神通力を、少し違う捉え方をします。それは、日常生活そのものを、仏道修行として捉えるという、禅の思想的特徴に基づいています。つまり、特殊な能力(神通力)を、日々のありふれた生活の上に位置づけていくのです。
 この講座では、そのような禅の特徴的な「神通力」解釈を示す逸話を紹介しながら、禅思想史における神通力の扱いについて解説します。
 これらの特徴的な逸話は、「正法眼蔵」「神通」巻と「他心通」巻に引用されます。この両巻における、道元禅師の「神通力」の解釈についても解説し、その後の「他心通」巻の読解へと繋げていきます。 (講師記)

この講座は終了しました

注意事項

月1回の常設講座「道元「正法眼蔵」を読む」の初回体験講座です。

日程
2022/10/26
曜日・時間
指定の 水曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

石井 清純(イシイ キヨズミ)
1958年生まれ。駒澤大学仏教学部卒、駒澤大学仏教学部教授。2000年にはスタンフォード大学客員研究員を務めた。専門は道元禅の思想的研究。代表的な著書は、『禅問答入門(角川選書)』(角川学芸出版、2010年)、『道元 ―仏であるがゆえに坐す―』(佼成出版、2016年)など。