芥川龍之介文学を読む・観る・聴く 「開化の良人」

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  • 安藤 公美(東邦大学講師)
講師詳細

作家は時代の変わり目をどのように描いたのでしょうか? 江戸から明治への劇的な変化を、芥川龍之介は「開化の良人」で実に魅力的に描きます。「夜と昼とを一つにしたやうな時代」「美しい調和」それでいて「どこか調子の狂つた音楽」など、複数の価値観の相まみえる様を、独特の筆致で表現しました。現代にもつながる西洋的な生き方を前に目指しながら、旧い時代への哀惜もなお引きずってしまう、そのもどかしさは、いつの時代の変わり目にも経験する思いと変わりありません。芥川流の〈文明開化〉〈和魂洋才〉の世界に、変化の時代を生きた人間たちのドラマを通して触れていきます。江戸と明治の絵画的シーン、結婚をめぐる思惑、歴史的出来事への距離感など、短編のなかに織り込まれた幾層にも重なる文化的視点を解説していきます。(講師記)

日程・テーマ
1 「開化の良人」の美学~表現を得た〈時代の変わり目〉
2 女の才と男の愛~洋行した良人の忘れがたい〈江戸〉
3 芥川龍之介における〈明治〉~新時代の作家の価値観

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注意事項

■4月開講予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から7月スタートとなりました。
4/14、5/12、6/9⇒7/14、8/4、9/8

日程
2020/7/14, 8/4, 9/8
曜日・時間
火曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円

講師詳細

安藤 公美(アンドウ マサミ)
東京に生まれ、神奈川に育つ。フェリス女学院大学大学院修了。博士(文学)。東邦大学、鎌倉教養センター、茨城県南生涯学習センターなどで日本文化・文学、文章・日本語表現法の講師を勤める。著書に『芥川龍之介論―絵画・異文化・都市・映画』(翰林書房)ほかがある。